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第38回 LS棟外部設備機器の設置方法

12月15日の打合せでは様々な課題を扱ったが、その一つがLS棟のエアコン室外機と給湯器の設置場所だ。

その前に、使用エネルギーを整理しておく。ATでは熱源を二種類使用せざるを得ない。キッチンのコンロは電気。法規で木造集合住宅ではガスコンロは使用できないのだ!給湯はプロパンガス(都市ガスはきていない)。タンク一台ですみそうな灯油も検討したが、この地域では灯油の配達は難しいとのことで断念。さらにガスボンベは、部屋の広さに関わらず一戸につき4本を設置せねばならない。LS棟は3戸なので計12本も。それらをガス会社が、使用状況に応じて適宜入れ替えていく。前回打合せで、地中にガスのバルクタンクを埋めそこから各戸へパイプでつなぐ案も出されたが、タンク寿命は20年なので20年ごとに手作業で交換せねばならないことが分かり断念した。

それらに加え、給湯器3台とエアコン室外機4台を置かねばならない。どこに置くのか?LS棟北側(隣のKさん宅側)の隙間を設備機器置き場にせねばならないが、下平面図のようにかなりタイトだ。しかも真ん中あたりは全面窓で、その先を坪庭のようにしたいと考えている。(下の緑色で囲んだ部分)

LS棟1階平面図(横置き)

残念ながら坪庭部分に室外機と給湯機を置かざるを得ない。ではどう置くか?二案が提示された。

■縦置案
室外機をタテヨコ2台ずつで並べる案。その右横にも給湯器を1台置く。給湯器は高さがあるので、室外機タテ2台とほぼ同じ高さになる。それらの背後(窓からは手前)に鉄板を目隠しとして設置する。鉄板の高さは1.6m。窓と鉄板の間には樹を植えて、室内から鉄板をできるだけ見えないようにする計画。

LS棟北側立面図

■横置き案
次は室外機3台と給湯器1台を横一列に並べる案。鉄板の高さは1.1mだが、横幅は広くなる。室外機1台は西の壁側に設置する。そこにはガスボンベとの間隔制限により1台しか置けない。

LS棟北側立面図

■室内からの見え方
室内から鉄板がどう見えるか、室内2か所からのアングルでパースをかいてもらった。上が縦置きで下が横置き。少し見づらいが、下の方が圧迫感は少ない気がした。次の12/28の打合せで平置きに決定した。

LS棟室内から北側窓の見え方

しかし、わずか三戸のためにこれだけの設備機器を外部に設置しなければならないのは、非効率極まりない。規制や企業サービスが時代の変化に対応していないのだ。


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