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第48回 玄関の目隠し(続)

11/12、早くも変更案が提示された。天井垂木からのワイヤーにパイプをぶら下げるのではなく、天井から床までワイヤーをピンと張った状態で固定し、ワイヤーの途中にひっかける金物を取りつけ、そこに丸パイプを固定させるという案だ。

191112_変更案

これなら、前の案よりも安定するだろう。しかし、玄関をあがってすぐの場所に、ワイヤーが三本も張られていれば、誤ってひっかけ怪我する事態も起こりかねない。別の提案をお願いした。

そして、11/18の実家での打合せ時に出された、再変更案が以下だ。

191118目隠しA

A棟とB棟には、下駄箱の上に梁がある。そこにパイプの一辺を固定させる。もう一つの辺は、最初の案と同じで垂木からぶら下げたワイヤーでパイプを固定する。二辺の内の一辺が固定されているので、安定性は向上しているだろう。

しかし、C棟とD棟の玄関には梁がない。

191118_目隠しC

そのため、L字型パイプの端一か所のみを柱に固定させ、二か所はやはり天井からのワイヤーで吊るす。A&B棟に比べ、不安定さは否めない。

病院の入院患者用大部屋で、天井から棒状の器具で固定されたL字型やU字型カーテンレールがベッドを覆い隠すのに使用されるが、提案の目隠しはそれに似ていると思った。そこで、病室と同様にできないかと、栗原さんらに聞いてみた。病院のものは特注で、ある程度数がまとまらなければ、非常に高くつくとのことで断念。この辺りで決めるべきか。

それから、11/18の打合せ時に、鈴木さんは想定しているカーテンの現物を持参した。下写真は、左側の実家のレースカーテンと、右側の提案カーテンを並べて比較するために撮ったものだ。

レースとの比較

提案カーテンは、およそ4枚折にして使用するそうなので、ここでも4枚折にしている。ただし、ドレープは作っていない。実家のレースカーテンはドレープが重なり、透けづらくなっているが、それとほぼ同等の透け具合かもしれない。

下は、スタジオベロシティの社屋の二階窓で使用されている、提案カーテンの写真だ。窓幅の3.6倍の布地を使いヒダを作ることで、かなり視界は遮られている。

191109 カーテン-1

昼間であれば、これでも良さそうだ。しかし、夜はどうだろうか?室内の灯りが外に漏れ、外から丸見えにならないだろうか?特に気になるのは、玄関が道路に面するA棟とC棟だ。その懸念を確認するために、夜間のシミュレーション作成をお願いした。ただし、玄関前には樹を植える計画なので、それも加味してもらうことにした。

そして、三日後の11/21に以下のイメージが届いた。A棟は2か所から、C棟は1か所からのイメージだ。

191119夜間外観イメージパースrs_page-0001

C棟分のみを拡大する。西側道路から見たところ。開口部の両側は掃出し窓(赤点線)なので、普通にカーテンがかかっている。中央部が玄関だ。

191119夜間外観イメージパースA

常緑樹を植えることで、夜間でもそれほど玄関を通して室内は見えないと思われる。この案でいくことに決めた。

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