二階建案

第八回 二回目のプレゼン:眺望改良案

一ヵ月後の2018年3月13日、建築家の栗原さんによる二回目のプレゼンが行われた。今回の依頼事項は、平屋でありながらどれだけ眺望を取り入れてもらえるかだ。もう二度目なので、今度はどんな模型を見せてくれるのだろうかと、楽しみだった。今回は6案を用意してくれていた。

第1案(見出し画像)は、ロフト部分に窓を取り、またロフトの位置を山側に移動ことで眺望に配慮した案だった。総じてあまり変わったようには見えない。

第2案は、全棟山側の天井を高くして揃えた案。屋根の勾配もやや急になっている。眺望優先で、日当たりはどうなんだろう?形もあまり美しとは感じられない。

第3案は、塔のイメージだ。実は前回のプレゼンの時に、眺望をよくするためのアイデアとして、八ヶ岳の別荘で書庫用の塔を増築した写真(第二回参照:後ろ側の白い部分)を見せたので、それを参考にしたとのこと。三階建+ロフトで4階建てにも見えるユニークな案だ。インディアンのテントにも似ている。

第5案は、それぞれ箱型の一階建と二階建を交差させる案。交差させることで、アクセントが生まれる。眺望も取れ、平屋もある。なかなか面白いアイデアだ。

そして以下の第6案。二つの棟を交差させることは同じだが、箱ではない。傾斜屋根の平屋を2棟直角に交差させた案だ。交差させることで、屋外にプライベートスペースらしき空間が生まれる。また、交差する4棟がアクセントを生み、楽しい空間ができそうな気がする。

手前側の棟の屋根を取りると、以下のようになる。キッチン&水回りスペースとリビング&寝室スペースを独立させることで、住みやすそうだ。ロフトの窓から、ギリギリだが山も見えそうだ。2つのスペースに分けることによって、全棟ロフトの位置を山側に向けせることができた。ただ、2つのスペースにすることにより、居住面積は同じでも外壁の面積は増えるため、コストアップにはなるだろう。

話し合いの末、この第6案に決めた。これで、やっと設計イメージが固まり、具体的な詳細設計に入れると思ったのだが、そんなに簡単ではなかった。

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