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第37回 上棟(棟上げ)

上棟式(棟上式、建前)とは、Wikipediaによれば以下とある。

「竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、通常、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われる。式の方法や次第には神社の祭祀のような規定はなく、地域による差異もある。」

子どものころは、近所で建前があると聞けば、二階に登った大工さんや施主が撒く餅やお菓子、硬貨を拾いにでかけたものだ。近頃は、木造伝統工法の戸建住宅も減っており、上棟式の実施は減っているようだ。

必ずしも上棟式を行う必要もないが、僕は実施することにした。こうした古くから行われてきた儀式には、それなりの意味があるはずだと思うからだ。

ただ、今回は4棟を並行して建てるので、厳密に言えば上棟式を4回行うことになる。さすがにそれは無理なので、最後の4棟目の棟上げをするときに、上棟式を行うことにした。(先に工事を始めたB棟とD棟は7月末に上棟は終わった:タイトル写真参照)当初予定では、8月お盆前に実施できるかもとにことだったが、気候不順のため三番目のC棟の上棟を8/30に、そして最後のA棟は9/2に上棟とすることが、8/6に決まった。つまり、上棟式は9/2の予定だ。僕も東京から日帰りで参加する。

式次第はS建設のHさんにお願いすればいいが、問題は職人さんらへのお振舞だ。長野で別荘を建てたときは、現場での上棟式の後、居酒屋に大工さんらを招待しもてなした。今回もそうすべきなのか?地域性もあることだし、設計事務所の鈴木さんに尋ねると、飲酒運転規制も厳しくなり、飲食接待はしないことがほとんどだそうだ。

その代わりに、ご祝儀(現金)と手土産を渡すことが多いそうだ。手土産として、缶ビール(350ml)6本セットと、東京の百貨店で手配した水羊羹セットをお渡しすることにした。出席者は12名(大工8名、レッカー車運転手1名、材木店1名、監督1名、施工会社担当)の予定。

さて、C棟の上棟予定だった8/30は生憎の空模様で、上棟は延期になった。ただし、そういうときでも、「一本上棟」といって、柱を一本だけ建て、それで上棟と見なす習慣があるそうで、それを行ったとHさんから以下の写真添付でメールをいただいた。

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C棟の実際の上棟は、9/13に延期となった。A棟は予定通り、9/2に行えそうだ。

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