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第22回 フローリングで悩む(3):費用

フローリングの検討の最後は費用だ。想像以上に、金額の幅が広い。栗原さんにお願いし、以下のパターンで見積もりしてもらった。

1)複合材パネル、2)無垢材(パイン、杉、桧)-それぞれ無塗装とオスモ塗装

1)複合材パネル:いうまでもなく、最も安いのは複合材パネルフローリングだ。以下の写真(表面と断面)は、栗原さん推薦のB社製複合材パネル。施工の際に、釘や接着剤を使用しなくても組み込みで固定できるスグレモノ。入替の激しい賃貸アパートにはとても効果的だ。オーク調木目に見えるが、印刷だと思われる。でも見ただけではは判別できない。表面には、酸化アルミニウムがコーティングされている。本当によくできている。

㎡単価は2,000円。4軒で255.3㎡をフローリングにする予定なので、総額は510,600円。この金額が最低ラインとなる。
2-1)パイン無垢材:㎡単価は2,740円。無塗装であれば、総額699,522円。オスモ塗装をするためには、㎡単価1,350円追加となる。つまり、塗装費用総額319,140円。これは樹種によらず同一金額だ。塗装した場合の総額は、1,018,662円。最低ラインからの増額は、508,062円。

(以下三枚の無垢材写真は「無垢フローリングドットコム」より転載)

2-2)杉無垢材:㎡単価は4,150円。無塗装であれば、総額1,059,495円。塗装費用総額319,140円。塗装した場合の総額は、1,378,635円。最低ラインからの増額は、870,573円。

2-3)桧無垢材:㎡単価は4,000円。通常杉よりも桧の方が高価だ。別荘で使用した桧材は破格に安く入手できた。その購入元を別荘を設計したY氏に紹介してもらい、今回も入手できることになった。だから杉よりも安いのだ。無塗装であれば、総額1,021,200円。塗装費用総額319,140円。塗装した場合の総額は、1,340,340円。最低ラインからの増額は、829,740円。

複合材が、圧倒的に経済合理性が高いことがよくわかった。費用から杉無垢材の可能性はない。無垢材であれば、オスモ塗装は不可欠だと判断。そうなると、複合材か塗装パインか塗装桧の3つから選択することになる。

複合材と塗装桧の差は、829,740円。10年間で比較するとすれば、一軒あたり月1,729円の差だ。メンテナンス代は考慮していない。複合材は10年たてば劣化してくる可能性があるが、無垢材はそれが「味」にもなりえ、時間が経つほど価値が高まる可能性もある。触感も違うし、やはり金額だけでは判断がつかない。建築総費用が見えてきた段階で、あらためて検討することに


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