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第47回 玄関の目隠し

玄関ドアは、解放感を重視して透明ガラスにすることにした。(第36回参照)但しそのためには、目隠しの方策も考えなければならない。

また、B棟を除いて、玄関は北西を向いているので、透明ガラスであれば西日対策も必要だ。そこで、まずは玄関をはじめとした開口部に、西日がどの程度射すかのシミュレーションからお願いした。その結果が以下だ。

191109 福澤様邸賃貸 玄関目隠し・西日・カーテン-2

各棟の夏至16時の日射シミュレーションをしたところ、いずれもさほどの影響がないことがわかった。

そして、待望の目隠し案が11/9に送られてきた。

191109 カーテン-1

室内の玄関とリビングの境目に、天井の垂木からワイヤーを吊るし、その先端(地上1.8m)にリングを付け、そこに丸パイプを通し固定。パイプがいわばカーテンレールであり、そこに目隠し用カーテンを通すのだ。一般的なカーテンと違って、端が筒状になった布を使う。上図の右端中段にカーテンがわずかに描かれているが、このようなレース状のカーテンを想定しているようだ。なお、A棟とB棟はリビングの方向の視線を遮断するため、L字型のカーテンだが、C棟とD棟はその必要がないからかI字型、つまり一辺のみ。

住人の動きを想像してみる。夜、帰宅した住人はまず玄関引き戸を解錠する。人感センサーの玄関灯なので、鍵穴を見つけのは容易だろう。引戸を開け、玄関床(モルタル)に足を進める。そして、(下のA棟玄関イメージであれば)左にある電灯スイッチで点灯。

玄関イメージ

靴を脱ぎ、明るくなった室内で、正面にあるカーテン(下図参照)を開け、床に上がる。(A棟の玄関図面部分を、以下に拡大した。)

191109 カーテン-1A

この案を見て、僕がすぐ不安になったのは、パイプをワイヤーで吊るしている点だ。上図の赤波線部分に、丸パイプがぶら下がっているが、それを固定しているのは垂木からの三本のワイヤーだけ。天井から長いところで約1mもあるので、ゆらゆら揺れやすい。そんな不安定なカーテンを開けるのは、ストレスかもしれない。

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