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第37回 SW/SE棟間の軒の長さ再検討 

タイトル写真右側がLS棟で、二階にSW棟とSE棟がある。両棟の玄関が向かいあうテラス部分は、両側から軒が張り出している。この長さはそれぞれ91cmだが、これをもっと長く(130cm)してテラスを覆うようにしたらどうかと栗原さんの提案があった。それぞれ一長一短がある。短ければ空が見え光も差し込みやすい。長ければ雨が降っても濡れない。そこで日照シミュレーションをしてもらうことにした。

以下は冬至の日照シミュレーション。夏至と冬至があるが、冬至のみ掲載。右側がSW棟(西側)で左側がSE棟(東側)、向うには里山。(動画はアップできないので画像だけ)

冬至 軒の出90㎝


冬至 軒の出130㎝

光の差し具合にさほど差はないように感じたが、空はやはり短い方がよく見え、ヌケ感もある。あと気にしたのは、軒が長く両棟の間のテラスが屋根で覆われたように感じられてしまうと、二階テラスが両棟住民の専有スペースと思えてしまわないかという心配だ。他の住民も気軽に来られる共有空間にしたい。総合的に判断し、当初計画通り90㎝のままとした。

軒はAWAZUKU HOUSEとの一体感を形づくる、大切な要素でもある。下のパース図は、連続して眺めた建物群のイメージだ。

AWAZUKU House & Terrace


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