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第11回 父の病状悪化の影響

隣接地の購入契約は無事完了したが、土地関係だけでも、まだ先は長い。購入地の確定測量、町とのセットバック協議(現在二項道路に指定されていないので、まずその指定を取り、その上でセットバック位置を確定する)、合筆、分筆をしなければならない。

確定測量は、所有者(父)と隣接地所有者、道路を管轄する町が、実際に目で確かめて境界を確定する作業だ。父は1月からずっと入院しているので、代理で母が立ち合うことになる。その際には、母に立ち合いを委任するとの委任状に、父が署名する必要がある。しかし、その頃父の病状はだいぶ悪くなっており、署名できる状態ではなかった。

そこで、3月31日、土地家屋測量士のHさんが、病室の父に電話をかけ意志確認を行った。コロナ禍の影響で、病室には一日一人だけ、しかも5分しか面会できない。母が病室に入り、母からHさんに電話しHさんが出たところで、父に代わってもらい意志確認をしてもらった。

委任の意思確認はできたものの、父がいつ亡くなってもおかしくない状況に陥ったため、スケジュールの見直しが必要になった。一刻も早く、父が所有者である二つの土地を、父が存命のうちに合筆すべきとの判断だ。もし父が亡くなれば、土地の相続を先にせねばならず、手間も時間も大幅に増える。購入地の確定測量が済んでいなくても、合筆はできることがわかった。

●これまでのスケジュール
隣接地の確定測量(境界決定)→隣接道路のセットバック確定→母屋敷地と購入地との合筆(所有者はどちらも父)→4敷地に分筆

●変更したスケジュール
母屋敷地と購入地との合筆(所有者はどちらも父)→隣接地の確定測量(境界決定)→隣接道路のセットバック確定→4敷地に分筆

合筆の手続きをするためには、父の印鑑証明とどちらかの土地の権利証が必要とのこと。母に父の印鑑証明を取ってもらい、僕は購入地の権利証をHさんに郵送した。4月10日(日)にHさんが母のところに印鑑証明をもらいに行くことになっていた。



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