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第35回 外部と内部の仕上材の検討

Kさんに承諾書をいただいた9/2,せっかくの設計士とのリアル打合せなので、オンラインではなかなかできない、仕上げ材のサンプルをみての検討を行った。

■外壁と屋根
外壁は杉羽目板張りに決まっている。その板に塗るキシラ(デコール)塗装の色を検討した(下左写真参照)。板の真ん中は、「やすらぎ」という素地の色をできるだけ残す(透明)色を一回塗ったもの。「ワイス」は白っぽい色。板の下側は、やすらぎ4:ワイス1の比で混ぜた塗料で一回塗ったもの。雰囲気はわかったものの、まだ決めるには至らず。
(注:キシラデコールとは木材保護塗料で、日光や風雨に強い耐候性顔料の効果で鮮明な色が長持ち、長期間木材を保護。 木材に浸透し、表面に余分な塗膜を作らない)

屋根はガルバリウム鋼板(下右写真参照)。AWAZUKU HOUSEと同じコットンホワイトにする。太陽光を反射して、夏の暑さを最も回避できそうだからだ。

■内部仕上げ
床フローリングはコスト面から杉材にしている。オスモカラー(自然の植物油とワックスをベースにした、木にも環境にも優しく無公害)で塗装。色は、バーチ7:オーク3。
柱も杉材。キシラデコールインテリア(キシラの室内用)を塗る。色は、外壁と同じ組み合わせで検討。

■内壁
AWAZUKU HOUSEでは、内壁はファルカタ合板とした。今回は、合板以外にも塗装や土壁なども検討することにした。合板は化学接着剤を使用しているのが嫌だから。評価項目は、化学物質をできるだけ不使用/自然素材/調湿効果あり/低コストという点だ。検討の結果、以下5候補が残った。

①ジョイパッドシルキーパレットJQ55
  ・調湿性ある 
  ・化学物質使用
  ・吹き付け塗装
  ・3000円(材工)追加566千円 (㎡単価 以下同)
  ・教会聖堂で使用事例あり

ジョリパッド

② LOHAS WALL
  ・完全自然の珪藻土
  ・コテ塗り
  ・2900円(材のみ)
  ・DIYで塗る必要あり、相当な時間かかる

LOHAS WALL

③デュプロン(塗料)&オガファーザー(紙クロス)
  ・完全自然素材
  ・ローラー塗り
  ・2600円(材工) 追加410千円
  ・オガファーザーを下地として貼り、その上にデュプロンを塗ることを推奨されている。しかし、下地なしでの塗装も可能らしい

デュプロン&オガファーザー

④ セラ三フレッシュIN
  ・一部化学物資使用
  ・ローラー塗り
  ・1720円 追加64千円
  ・ざらつきなくフラットなので、ヒビが目立つ
  ・調湿効果あり

セラ三フレッシュIN

⑤エッグペイント
  ・珪藻土に卵の殻を混ぜる
  ・ローラー塗り
  ・一部化学物質使用
  ・調湿効果あり
  ・2200円(材工) 追加254千円

エッグペイント

後日、内壁とファルカタ合板(木目)にした場合と白系塗料(デュプロン)にした場合の室内イメージをパース画で見せてもらった。これだけではまだ判断は難しい。

ファルカタ合板(SE棟)
デュプロン白塗装(SE棟)

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