最低限文化的な生活プロジェクト2022その3 ジム・ボタンの機関車大旅行
ジム・ボタンは君だ~♪
最低限文化的な生活と銘打った秋の読書週間、皆様いかがお過ごしでしょうか?
家族が拾ってきたコロナの影響で繁忙期に出勤停止喰らってるしましまです。こんばんは。次の出勤怖いです。
当たり前ですが、コロナ罹患前に次の本を手元に取り寄せておりまして。出掛けられないので大人しく本を読んでいた次第です。
3冊目に選んだのは、
ミヒャエル・エンデ作:ジム・ボタンの機関車大旅行
選んだ理由は1行目で皆さんお察しだね☆
アニメ:ジム・ボタンの冒険 を観ていたからです。
番組の内容は一切覚えていないのですけど(当時小さかったので、ただ観ていただけ。)、なんかボタンかざすと機関車飛んできたような・・・?
敵と戦っていた気がするので、ヒーロー物?だったのでしょうね。
で、1行目のジム・ボタンは君だ~♪はアニメの主題歌、だと思う。
男の子になりたかった私は、君だって言われて嬉しかったんだろう。
で、なんとなく”そういう話(悪い奴らと毎週戦う)ではない”ことだけは察しがついていましたので、正統派ジム・ボタンを知るべき時が来た!みないなノリで読んでみました。
そういう話じゃなかったわ。
相棒がちゃんといたジム・ボタン。(アニメがどうだったかは覚えていない。)ルーカスという大人の男性が一緒に旅をしていたのでした。良かった。読み書き出来ない小さい子(小学校位の年と思われるが学校に行ったことがない)が1人で機関車扱えるとも思えないし、知識がない冒険者は普通に命を落とすものね。保護者同伴の旅(家出)でした。
囚われのお姫様を冒険の果てに救出し、婚約という王道のおとぎ話でありながら、肝心のジム・ボタンの出自は不明のまま終わります。”本当のお母さん”かと思われた宛先のマダームは、実は・・・ネタばれになるから書きませんが。
途中の滞在国であやうくゲテモノ料理を供されそうになったあたりが、個人的に恐怖でした。作者は東アジア料理に何か偏見でもあるのでしょうか。
お話の中で一番可哀想だったのが、機関車のエマ。
国土が狭くて宅地が足りないので、廃線にして機関車は売り払えとルーカスが言われたことが旅のはじまり(家出の原因)でした。
でも、国土が狭くなる原因のジムを恨まず、助け、最終的には一番激しい戦いを敵と繰り広げるエマ。機関車とはいえ年頃の女の子に何させてんだおまいら。
おばさん少々腹を立ててしまいましたよ。
妊婦に敵と戦わせる男共なんぞ、許せません。プンスカピーッッ!!
”そういう話だったっけ?”と思われた方はもう一度読んでみてください。
ジェンダーとか多様性とか・・・多少気になる点もあると思います。
子供の頃から”お姫様”には憧れませんでしたが、大人になってからおとぎ話を読むとなんだかね・・・悪役令嬢転生物が流行している理由が良く解ります。
姫が嫌いな訳ではないのですよ。
むしろリーリア姫の”夫は賢くいて欲しい”という気持ちには大納得です。読み書き計算位は・・・せめて、ジムよ・・・。(彼は勉強したら負け系男子)君にはまだ解るまいが、姫、相当妥協してるからね。
エンデ作品はモモの映画も大人になってから見に行った筈なんですけど、一切記憶に残っていなくて・・・パスタ茹ででそのまま喰ってたんだけは覚えてるけど(味付けないの??と衝撃を受けた。)。時間泥棒が敵というところは覚えてるけど、彼らの脳内絵がMIBになってる。黒服だったんかな。
ジムの出自が気になるので、ジム・ボタンと13人の海賊はいずれ読みたいですね。
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