Katy Moon

読むと心が温まる、心が震える、希望が満ち、勇気が湧き、幸せを感じると大絶賛される、ストリークリエイター。

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    鑑賞した映画の感想です。忖度なしの本音のコメントを書いていきます。

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【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(1)

#創作大賞2024 #恋愛小説部門 誰にでも忘れてしまいたい記憶や体験がある。 取り除くことができたら、そこから新しい未来に踏み出せる。 「もう、忘れていいよ」その言葉に、心に刺さったトゲ(傷)のようなトラウマから解き放たれる。 生涯をかけてあなたを愛していきますと、誓い合う運命の人との出会い。 そして「もう、忘れていいよ」この言葉に、あなたもきっと救われる。   ここから本文 タイトル「もう、忘れていいよ」 第1章【こうして俺は、忘れさせ屋になった】 残業で終電の一

    • 竹久夢二展に魅せられて

      私の大好きなアーティスト、竹久夢二さんの展覧会、 東京都庭園美術館にて開催されている 「竹久夢二、生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」 に行ってきました。 金曜日はナイトミュージアムということで、美術館のライトアップも重ねて楽しめました。 都会の森の中の中の近代的な洋館の佇まいはとても幻想的で、入館した時とは違う空間にいざなってくれ、2倍の驚きで楽しめました。 展示会の「大正ロマン」を象徴する画家・竹久夢二の生涯をたどる作品の数々は、唯一無二の世界観で叙情

      • 忍者ケイティの魔法が、あなたの心を癒します。

        むらさき忍者のケイティが世界を飛び巡り、 あなたの心をレスキュー(救う)!! 【あらすじ】 忍者ケイティは忍者学校の一年生。 忍者は悲しんでいる人、 苦しんでいる人、 困っている人を助けることを使命として、 心に刺さった悲しみや苦しみの矢をぬいて幸せを届けます。 ケイティは、はやぶさのハヤテさまを師匠として修業中で、 傷ついた人や悲しんでいる人の心に、 魔法の杖をふり、心をいやす魔法の言葉 『ササキアチャロンダ ツインクル フラッター スパークル』 と唱えます。 すると心

        • 好きをきわめる

          もしも自分に#をつけるとしたら? 私なら、 #好きを共有すること#好きをきわめること これから実現したいことのひとつに、 好きを共有できる『大人のあそび場』を作ること。 私は物語を創作するので、登場人物となるような、 いろいろな人のお話しを聞くのが大好きなんですね。 黒柳徹子さんの『徹子の部屋』のように、 『Katyの部屋』というラジオ番組を持ちたいんですよ。 会ってインタビューをしたいと熱望する方々は100名を超えていて。 さらに好きをきわめる人たちを応援するのも

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        【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(1)

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          映画「街の上で」よりも燃え殻さんに会いたくて!

          私の推しの作家の燃え殻さん。 数々の推しの中で今一番熱い視線を注いでいます。 7月5日にテアトル新宿にて映画「街の上」でのリバイバル上映に、 今泉力哉監督とゲストに燃え殻さんが登壇すると知り、 最前列を予約して、初の生の燃え殻さんと対面することができました。 質問コーナーでは一番に手を挙げて、今泉力哉監督には大変に申し訳ないですが「今日は燃え殻さんにお会いしたくて参加しました!」 と言いはなち、さらに燃え殻さん愛を語り、 最後に監督に映画の脚本についての質問をさせて頂きました

          映画「街の上で」よりも燃え殻さんに会いたくて!

          映画「明日を綴る写真館」を鑑賞して

          私は兼ねてから、カメラマンやそして写真館が舞台になる作品にとても惹かれる傾向があり、自作の小説や脚本でもこの設定で数本書いています。 なのでこの映画は私のドストライクゾーンを射抜き、鑑賞してきました。 感想はですね。 本当に「Aぇ! group」の佐野晶哉君のファンの方には申し訳ないですが、 彼の演技が下手すぎて、まったくもって白けてしまいました。 主演の平泉成さん、奥様役の市毛良枝さんらの脇役の俳優さんたちは申し分ないというか、当たり前の安定感のある演技ですよね。 ただ美保

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          映画「ハロルド・フライのまさかの旅たち」で信じて歩くことで見えたもの

          イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。 2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位! 2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞! 全世界600万部! 37ヵ国で刊行! 徐々に明かされる家族の秘密に世界が泣いた感動作。 という原作本の映画化でかなり前評判が良かったので少し前に視聴しました。 もう、映画館での上映は終わってしまったかもですが、 なかなかの良作でし

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          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《3》

          堀口安恵の悩み  ああ、離婚したいな。 最近いやもうずいぶんと前からそう思っている。 子供が中学に上がる時なら、苗字が変わっても大丈夫かな。そう思ったのに、長女は高校生2年生、長男は中学3年生になった。 今は長男が受験だし、こんな時に両親が離婚したら長男の受験に支障が出るしな。 でも来年になれば、今度は長女が受験で。 そうこうしていると今度は、また長男が大学受験になって。 そう考えると、本当に離婚できるのは4年後か。 そこまで、持つのかしら。 介護施設の夜勤明けの疲れた体で

          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《3》

          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《2》

          聖火の女神・20代・田中燈さんの孫   実家の2階の部屋のベットに腰掛けて、ポテトチップスで汚れた手を口に入れて湿った指をよれよれの部屋着のTシャツの端で拭き、中島香菜はテーブルに置かれたA4の白い封筒を取る。 今日は休みだからスッピンで、少しぽってりした白い肌は幼い印象で、それとは対照的なサーモンピンクに先端にアクセントに入れてある透明のライインストーンのネイルだけが大人の女性の印象で、ちょっとちぐはぐな印象だと思う。 中島香菜様と達筆な墨文字で書かれた和紙の封筒を

          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《2》

          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《1》

          オリンピックの聖火の灯に宿る不思議な力に導かれ、1964年は聖火を護った5人の女性たちの夢が叶えられ、その5人につながる血縁者の女性たちは、悩みを聖火に吐露すると炎がその悩みを希望に変える物語。     1章 消えゆく炎 その炎は、いまにも消えそうな小さなゆらめきだった。 小さくなった炎が囲われたガラスケースは高さが2メートルあり、 見上げるほどだ。 幅も大人が二人、両手を広げたくらいの大きさだ。 そのガラスケースの大きさがかつてこの炎が勢いよく燃えていた様をあらわしてい

          創作大賞ファンタジー小説部門「ファイヤー!ファイヤー」《1》

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(完結)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第18章『君といつまでも』  美和子と南原は、南原の実家の近くにマンションを借り、そこに引越しをして行った。 節子と劉は中国への帰国を2週間後に控えて、準備に追われていた。 葵も仕事に完全に戻った。 俺は大学の授業がない日は、たいてい蓮の面倒を見ている。 蓮を取り上げた助産師の女性が、訪ねてきた。 リビングで節子が蓮を抱っこしながら、助産師の女性がコーヒーを飲む。 助産師が俺が淹れたコーヒーを、とてもうまいと褒めてくれる。 節子はオッパ

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(完結)

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(8)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第16章『地獄も天国に』  1日の大半を珠枝の部屋で、ただ何もせず過ごした。 和雄が死んで、もうどれくらい経ったかもわからない。 葵は仕事も休んでいるのか、ずっと一緒にここにいる。 今は葵の存在だけが、生きている証だった。  ある晩突然美和子と南原が、大きな荷物を持って、実家にやってきた。 美和子がいうには南原が会社をクビになった。 南原のお父さんも 『そんなことなら帰ってくるな』といって怒っている。だから仕事が、見つかるまで、しばら

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(8)

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(7)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第14章『母の望み』  翌日仕事に出勤した葵と駅で別れて、珠枝の入院する病院に向かった。 病室に入って行くと、和雄と話している珠枝に「よう、気分はどう」 「すごく気分がいいわ」 「それは、良かった」 和雄が珠枝を見て 「お母さんとも色々話したんだけど、抗がん剤の治療はしないことにしたよ」 「みんなに心配かけちゃって、ごめんなさいね」 「それで母さんがいいのなら、俺は構わないよ」 この先何があっても、この家族を守り支えていこうと強く決意し

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(7)

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(6)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第12章 『忘れさせ屋の恋』  待ち合わせの時間に1時間遅れて、葵がカフェに来た。 外は暗くなりネオンで明るく輝いている。 私服に着替えた葵は、カジュアルでセンスのいいパンツスタイルだ。 勝手な葵の清楚な印象がまた変わった。 でもこのギャップがまた、葵への好感を高めた。 人はとかく、見た目で人を判断する。 多分こうだろうと思うと全く違う。 この意外性が沢山ある人ほど、魅力的な人だと思う。 「ごめんなさい。すごくお待たせしちゃって」 葵は

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(6)

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(5)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第10章『童貞男の純情』 実家に戻って久しぶりの家族との団欒(だんらん)を楽しんだ。 何より驚いたのが、和雄のマメぶりだ。 子どもの頃は台所はおろか、家の中のことや自分のことすら珠枝任せの和雄しか知らないが、全くの別人のようだ。 和雄はホテルの清掃の仕事を辞めたので、仕事が決まるまでの間、主夫業をすることになった。 珠枝も仕事をしているから、喜んで任せることになった。 朝は誰よりも早く起き、朝食の支度をする。 人間米を食べないと力が出な

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(5)

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(4)

          #創作大賞2024 #恋愛小説部門 第8章『長女の嫁入り』  今日は俺たち家族がもう一度家族として再出発するための大勝負の食事会。節子の結婚が決まったと和雄に嘘をいい、17年ぶりに家族で食事をしようと呼びかけた。以前何度か仕事の接待で使ったことのある、中華料理のレストランを予約した。 それぞれが集まりやすい場所にあり、何より静かでセンスのいい個室が用意され、味も抜群にうまい。 中国人の劉も、この店なら満足してくれるだろう。 一番の心配は、和雄がちゃんと出席するかだ。 考え

          【創作大賞2024恋愛小説部門応募作】『もう、忘れていいよ』(4)