変えたら良くなるってわけじゃないけど

鬼木監督、そろそろ本格的に去就の決断をしなきゃならん時期が来てるように見えますね。
最下位の京都の方も成績的に完全にその段階に入ってるけど、落差補正というか、目標に対しての現実の乖離具合では一番酷いのがフロンターレなので、ある意味一番変化すべきという意見が強いかもしれない。

変化は手段であって目的ではない


タイトルにも書いた通り監督が変わったところで良くなるとは思ってない。この歪なポジション配分と高年齢化の進み切った戦力じゃどんな監督がやっても苦しいのは間違いない。
だから「鬼木監督から変える」という部分を目的にして動いたところで良い結果を呼ぶ可能性はかなり低いだろう。

重要なのは今のチーム状況から良い方向に向けるために何が必要か。
いきなり大金が入って挑戦力強化できるわけでもないし、黄金時代のようなSSS級新卒が突然ゴロゴロ入ってくる事もない。はっきり言って夏にできる事はたいして多くない。
だがその夏に勝ち点ペース1に戻す改革を行わないと降格が見えてくる。それを避けるための行動、それから将来の復活を見据えての行動。
できれば両取りしたいところだが二兎を追う者になってはいけない。

その目的をしっかり見定めて腹くくった上での監督交代なら、その結果がたとえ悪い方向に行ってしまったとしても、あの時考えられるベストをやったよねと少しは思える選択になるだろう。

だから鬼木監督の交代は私の中でも既定路線になりつつはある。しかし重要なのは交代することに満足しないこと。その先を覚悟すること。

後任の適任は誰か?


正直言って誰がやってもたいして差は出ないと思ってる。夏場の緊急就任から後々の大成功までつなぐのはかなり厳しいし、そこまで見据えて成功になる例しか選べないとなったら真面目に選ぶのが不可能。誰もそんな責任取れやしない。
できない事をチームに求めるのは酷だ。

ツイートにも書いたように、今から急にACL争いクラスまでドカンと行くのが成功なんて気持ちにならず、まずちゃんと最低限やらないといけない残留というポイント、それから今オフにしっかりと計画的に動くこと。その2点をどれだけ高精度でできるかが大事。
そして今のフロンターレの戦力ならちゃんと戦えれば残留はできる。そのために戦力の凹凸を無くすこと、得点後あっさり失点する簡単に複数点取られるそういうのは完全にメンタルの部分なので、そこの腹をくくる雰囲気を作る。

それができる監督って、有名どころの面々ではない可能性が高い。
ツイッター上で候補に挙がってる実績と期待値のある監督を入れて、立て直しと来年の飛躍が同時進行できれば最高だけど、何度も言うように二兎を追う者になって下手こくのは最悪。

ヤバいからこそシビアに、きついからこそ現実的に。
まず今年残留して来年につなぐという山場を越えるのは、大きなジャンプじゃなく小さくても確実な歩みの積み重ね。

お気持ちよろしくです。