萩市 大島

画像1 #山口県の狛犬  島の狛犬 萩市 大島。萩から船で20分、萩沖(見島は除く)の島の中では最大で人口も800名と多く、山口県の離島を巡った中でも最も人と出会った島です。
画像2 萩市沖の島々は瀬戸内の島と違い島の中央に大地の広がるテーブルアイランド、大島も島の周囲は断崖ですが島の中は広々とした大地です。島の南に港があり、港の周辺とそれに続く斜面に人家が集まっています、なので集落を縦に伸びる道は坂もしくは階段となっています、メインの道途中に在る石垣の石にしつこく書かれた「の」文字、何の意味が有るのか?集落の方にお聞きすると「石垣の所有者の名前の略」だそうです。
画像3 集落の一番高い所に大島小中学校が在ります。学校を過ぎたあたりから島の台地が広がっています、島に居るのを忘れてしまう広々とした台地にタバコ畑が広がっています、伺った頃は苗を植え付けたころ、畑一面を黒いビニールが覆っている景色、収穫時期には葉タバコが広がっている事でしょう、台地の中に点在する家屋は葉タバコを乾燥させるための作業小屋だそうです。
画像4 島には港近くに疫神社、集落のはずれに八幡宮が祀られています、疫神社と八幡宮には同じく昭和11年に奉納された出雲狛犬が居られます、出雲狛犬は石が柔らかく風化により原形を留めていないものが多いのですが、こちらの状態は大変良く出雲狛犬の繊細かつ大胆な技術を見ることができます。八幡宮には拝殿前にもう一組狛犬さんが居られます、こちらは台座に享和3年(1803)山口県防府で作られたことが記されています、この狛犬は防府で作られた狛犬としても最古である点も注目されます。
画像5 防府で初めて作られた狛犬が地元の防府ではなく遠く離れた日本海に浮かぶ大島にやってきた物語はどのようなものだったのでしょう。
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疫神社 疫神社
八幡宮01 八幡宮、瀬戸内側の防府から来られた狛犬さん。
八幡宮02 八幡宮、まだ若い出雲狛犬。

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