傷だらけで歩く3
前回、前々回のあらすじ
芸事でつまずき、傷を負った音出窓。傷の内容と原因を分析した彼が辿り着いた境地とは。
さて、続編。おおげさに書いたが、多分最終的には普通の事に辿り着いた。
傷は負いたくない。でも負う事だってある。
傷への対処として、自分はいつも時が解決するのを待って、傷が癒えてから歩きだしてきた。
意識せずとも、いつもそうだった。
でも、今朝とある音楽的なひらめきがあったのをきっかけとして、その考えの不正解な点に気付いた。
それは、時間が無駄になるという点。そして、傷をまた負わないための対策になっていないという点。
言い方を変えるならば、過去にとらわれて、現在も将来も見ないようにしているという無駄な時間。
それを経て、傷は癒える事は分かっている。
が、最善策とは考えられない。
しかも三月には、漫才の予定もあって、このままではそこであの嫌な嫌で嫌で仕方がない傷を負う事になってしまうかもしれない。
そこで結論としては、傷を負ったまま歩く。
どういう事かと言うと、
具体的には傷、ダメージの回復を待たずに次に向けて準備、練習をして本番に臨む時点での心構えを仕上げる。
逆に抽象的に言うと過去にとらわれながら将来も見て現在にも向き合うという事である。
想定より4〜5倍の落ち込み期間を経て、そこに辿り着いた。
初めてではあるが、傷だらけで歩いてみようと思う音出窓なのであった。
漫才の練習しよう、
と普通に言ってきてくれた相方にも感謝である。
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