見出し画像

今年こそ復活なるか!?藤浪晋太郎の実戦登板と周りからの評価をまとめてみた!

こんにちは!かったーです!

突然ですが私が応援している阪神タイガースにはドラフト1位で入団し、高卒1年目から3年連続で2桁勝利を挙げた選手がいます。

藤浪晋太郎選手です。

プロ野球ファンのほとんどが球界を代表する選手になっていくと思っていたはずですが、その予想に反して苦しい時期が長くなってしまっています。

 2013年 防御率2.75 10勝6敗
 2014年 防御率3.53 11勝8敗
  2015年 防御率2.40 14勝7敗
 2016年 防御率3.25 7勝11敗
 2017年 防御率4.12  3勝5敗
 2018年 防御率5.32 5勝3敗
 2019年 防御率2.08 0勝0敗
2020年 防御率4.01 1勝6敗
2021年 防御率5.21 3勝3敗

近年は毎年のように「今年こそ復活か!?」と言われ続けているものの、なかなかかつての輝きを取り戻せないままでいます。

今年も同じように言われているのですが、騒がれ方から今年は特に期待が持てるんじゃないかなあと個人的に思っています。

そこで今回は今年のキャンプで藤浪選手がどんな実戦登板を重ね、どんな評価を受けているのかをまとめていきたいと思います。

復活できるかどうかはシーズンが始まってみないと分かりませんが、この記事を通して皆さんの”藤浪選手復活への期待値”が上がってくれたら阪神ファンとして嬉しい限りです。


プロフィール

藤浪晋太郎(ふじなみ しんたろう)
ポジション:投手
投打:右投右打
身長:197cm
体重:98kg
生年月日:1994年4月12日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2012年ドラフト1位


2021年成績

防御率:5.21
登板:21
先発:6
勝利:3
敗戦:3
ホールド:4
投球回:48.1
奪三振率:9.68
与四球:40
被打率:.247
K/BB:1.30
WHIP:1.80


実戦登板での藤浪選手

今オフは巨人の菅野智之選手と一緒に自主トレをおこない”軸足”に関して教わったことを明かして話題になっていました。

そんな藤浪選手の今キャンプでの初実戦は2月5日におこなわれた紅白戦でした。

白組の先発としてマウンドに上がり2回 被安打2 奪三振2 与四球1 失点1という内容です。

この日は1イニング目に抜け球が見られ四球を与えてしまいましたが、投球を重ねていくにつれて徐々に抜け球は見られなくなりました。

さらに印象に残ったのがロハス選手との対戦で見せた115キロのスローカーブです。

このカーブについて藤浪選手は

「梅野さんからサインが出たのでちょっとビックリしたんですけど頭になかったというか。でもブルペンでもカーブはずっといい。相手の印象に残ると思いますし、効果的だと思うので、使っていければいいと思います」

とコメントしており、本人の中でもびっくりしていたようですが、投球の幅を広げる点で有効だと感じているようです。

個人的には投球を重ねていく内に抜け球を修正できたのがこれまでの藤浪選手との違いなのかなあと感じました。


2度目の実戦・初の対外試合は2月11日の日本ハム戦でした。

投球内容は3回 32球 被安打1 奪三振3 与死球1 無失点と素晴らしい内容でした。

球速も159キロを計測し調整が順調に進んでいることがうかがえます。死球を1つ与えてしまいましたが、無駄な四球で球数を重ねることなくスムーズに終わらせることができた印象です。

矢野監督

「70点くらいかな。あとの30点は伸びしろ」「いろんなボールを使うところもあったし、勝負できるぐらいのところにはきている」

と評価するコメントを残しており、金村投手コーチ

「継続してやっていければ、間違いなくめちゃくちゃ勝ってくれると思う」

と絶賛しています。


鳥谷敬さんとの対談で藤浪選手は状態の良さがうかがえるコメントを残しています。

ここ数年は感覚自体が良くなくて、ちょっと悩みのレベルが低かったんです。でも、今年はそこそこ抑えている中で「もうちょっとこうしよう」という次元で悩めています。日本ハム戦で抜け球があった後も全然気になりませんでした。状態はここ数年にないぐらい良い感じです。高い次元で悩めていることが良いなと思っています。

素人目で見ても抜け球があっても修正できていたり、死球を与えた後にも崩れずに抑え切ることができていたりとこれまでとの違いが見受けられます。

シーズンが始まってどうなるかは分かりませんが十分ローテ争いに食い込むアピールはできているでしょう。


3度目の実戦となった2月19日の楽天戦。

2番手としてマウンドに上がった藤浪選手は3回 46球 被安打4 奪三振1 与四球1 1失点田中和基選手に特大の本塁打を打たれたものの、大きく崩れることなくまとめることができたと言えるでしょう。

試合前の段階で今回の登板では菅野選手から教わったワンシームを含めて変化球の精度にこだわることを目標に掲げていました。

実際の登板ではワンシームを始め、カットボール・ツーシーム・スプリット・カーブなどの多彩な変化球を投げ込むことができ、藤浪選手も

「悪くはなかったですね。課題は出ましたけど、全体としては変化球も真っすぐもたくさん使えた」

と振り返っています。

目的意識を持って試合に臨み、その中で課題を見つけていく。

プロ野球選手として当たり前と言われてしまえばその通りですが、ここ数年の自分の球を制御できていない状態の藤浪選手と比べるとその差は歴然と言えるでしょう。

日々見つかる課題を修正しながらローテを勝ち取り1軍のマウンドで復活する姿を楽しみにしています。


藤浪選手への評価

ここからいろんな人の藤浪選手に対する評価をまとめていきたいと思います。

1人目は矢野監督です。

2月19日の楽天戦前の段階では

「ずっと安定した投球、それも高い安定ができている。前のクールから変化球が良くなってますし。今年はかなり、やるんじゃないかなというブルペン(投球)をしています」

とコメントしており、ブルペンでの投球の安定感を評価していました。

ですが楽天戦後には

「ボール、ボール、変化球ボール、変化球ボールになって、真っすぐで行く。どうしても厳しいコースを狙いにくいし、バッターも真っすぐを狙ってくるし、やっぱりヒットを打たれる」「真っすぐはだいぶ良くなってきているし、変化球でどうカウントを整えるか、変化球でどう仕留めるか」

とストレートの良さは認めたものの、次なる課題として変化球の精度を挙げています。

振り返ってみると楽天戦の藤浪選手は1イニング目に全球ストレートで抑え込み、2イニング目以降は変化球主体のピッチングに切り替えています。

スポナビ野球速報さんを参考にさせていただくと、22球投じた変化球の内14球がボール球となっていたようで(間違えていたらすいません。)矢野監督が課題に挙げるのも納得です。

苦しんでいる時の藤浪選手はカットボールやスライダーなどの曲がり球を投げると抜け球が多くなる印象が個人的にあり、そこを克服できるかどうかは気になります。

今後の実戦での変化球に注目していきたいと思います。


2人目は”ミスタータイガース”掛布雅之さんです。

藤浪は力感のない滑らかなフォームになった。下半身を意識して、バランス良く投げられている証拠だ。自主トレで弟子入りした巨人・菅野からは軸足の使い方を指摘されたという。球のばらつきも少なく、いい方向に向かっているようだ。

滑らかなフォームに変わって、球のばらつきが減ったことを指摘しています。

掛布さんも藤浪選手の安定感を感じているようです。

ただ一方で、藤浪選手の課題として掛布さんが挙げているのが右打者の内角にストレートを投げ込めるかどうかということです。

ただ、7年ぶりの2ケタ白星を挙げるには、避けて通れない課題がある。右打者の内角にストレートを狙って投げ込めるかだ。藤浪と対戦する右打者は“抜け球”への恐怖があるが、フォームがきれいになり、荒れ球が減ると、踏み込みやすくなる。それを阻止するには、遠慮せず懐を突く球が必要。この試合で対戦した延べ14人はすべて左打者だったため、その評価は先送りせざるを得ない。

この日対戦した打者は全員が左打者だったということで、この課題を克服する練習にはならなかったでしょう。

藤浪選手に限らず1軍で生き残るにはインコースに投げ込めるかどうかは非常に重要になります。

藤浪選手が先発となると相手チームは左打者を並べることが予想されます。そうなると右打者相手の練習はどうしても数が少なくなってくるでしょう。

その数少ない機会でどのように克服していくのかが見ものですね。


3人目は阪神や楽天など5球団でコーチを務めた佐藤義則さんです。

佐藤さんは藤浪選手の投球フォームについて

結果以上に目を引いたのは投げる形が良くなってきたこと。元々彼は左足をクロスに踏み出すタイプで、そのことが制球面の不安定さにつながっていたと思う。でも、それがかなり修正され、今は真っすぐか、ほんの少しオープン気味のステップに変わってきた。

とコメントしており、さらには1番の課題とも言える”四球による自滅”についても

一番の課題は四球による自滅だけど、今は四球を出すイメージもなくなってきた。元々は力のある投手。制球に不安がなくなり、自信を持って投げられるようになれば、彼の良さがどんどん引き出されてくると思う。変化球も打者の右左に関係なくストライクを取れればフォークもより生きてくる。この日のような投球を続けていくことで先発ローテーションにも入っていけるんじゃないかな

四球を出すイメージがなくなってきたとコメントしています。

実際に実戦8イニングで与えた四球は2つということで、これまでより改善していることがうかがえます。

名投手コーチとして有名な佐藤さんがおっしゃていると我々ファンはかなり期待が持てますね。


4人目は阪神OBで昨年現役引退をした岩田稔さんです。

岩田さんは菅野選手から藤浪選手が教わった軸足の使い方について

右膝を少し曲げる形にしてみたところ、今まで以上に体重を軸足に乗せられるようになり、右のお尻部分に1度ため込んでからパワーを放出できるようになったのだと思います。
 上半身が突っ込んだ状態で左足が着地すると「1、2、3」のテンポでボールが離れてしまいます。もちろん、打者はタイミングを取りやすくなります。その逆で、軸足にパワーを残したまま左足を着地させてから体重移動すれば、「1、2~の3」といった具合にいわゆる「間」を作れるようになります。こうなると打者はタイミングを取りづらくなります。体が投手側に出されて、ボールをより速く感じるはずです。

と解説しています。

軸足の使い方が変わったことで、藤浪選手に良い変化が生まれているといった感じでしょうか。


最後は阪神OBで現在は阪神のスペシャルアシスタントを務めている藤川球児さんです。

藤川さんに関してはYouTubeチャンネルでの藤浪選手に対するコメントがかなり印象的でした。

全阪神ファン必見の内容なので、まだご覧になっていない方は是非ご覧ください!



最後に

ここまで藤浪選手の実戦登板と藤浪選手に対するいろんな方々の評価をまとめてきました。

キャンプ期間中だからというのもあるでしょうが、藤浪選手に対する評価は比較的良いものが多い印象です。

実際にローテに入って復活できるかどうかは今の段階では分かりませんが、ある程度期待しても良いのかなあとは思います。

藤浪選手の復活を信じて我々阪神ファンは応援していきましょう!



阪神関連の記事はこちらです↓

キャンプ情報はこちらです↓

Twitterもやっています↓

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?