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鈴木勇斗・桐敷拓馬が実戦初登板!期待の新人左腕の投球内容を振り返る!

こんにちは!かったーです!

2月15日におこなわれたシート打撃でドラフト2位ルーキー鈴木勇斗選手・ドラフト3位ルーキー桐敷拓馬選手が揃って実戦初登板を果たしました。

そこで今回は阪神期待の新人左腕2人がどのような投球内容を見せたのかを振り返っていきたいと思います。


桐敷拓馬

①熊谷敬宥 
1球目:中フライ

②ロハス
1球目:ストライク
2球目:セカンドゴロ

③近本光司
1球目:ボール
2球目:ストライク
3球目:ボール
4球目:ボール
5球目:四球

④遠藤成
1球目:ボール
2球目:空振り
3球目:ボール
4球目:ファール
5球目:空振り三振

⑤マルテ
1球目:ストライク
2球目:ファール
3球目:ボール
4球目:ボール
5球目:サードゴロ

打者5人に対して無安打1奪三振1与四球と新人の初実戦とは思えない、素晴らしい内容でした。

最速146キロのストレートとスライダー・フォーク・チェンジアップといったキレのある変化球を織り交ぜ、打者を抑えていきました。

安定感のあるフォームから落ち着いて投げているなあという印象で、解説の高代延博さんも「投げ方・指先の感覚が良いのだろう」と解説していたので、プロの目から見ても素晴らしい投球だったようです。


印象に残ったのが近本選手とマルテ選手が桐敷選手の変化球をしっかりと見送っていたことです。

「さすが近本選手・マルテ選手だ!」という一方で、桐敷選手にとっては大学時代に空振りを奪えていたであろうボールをレギュラー陣に見切られたのは課題の1つになったでしょう。

とはいえマルテ選手に対してはインコースのスライダーで詰まらせサードゴロに仕留めています。

このシーンを広島前監督の緒方孝市さん

平行カウントになって、どうするかなと思っていたら内角スライダーを厳しいコースに投げ込んで、バットを折った。もう1球、真っすぐとも予想したが、実に落ち着いた投球だった。

とコメントしており、さらには

あのマウンドでの様子を見れば矢野監督が「使える」と言うのも分かる。左打者は当然として対右打者でも十分、勝負できるはずだ。

と続けています。

まだまだ2月中旬ではありますが、プロで十分通用する見込みが立っているだけでもファンからすれば嬉しい限りです。


インコースの厳しいところに変化球を投げ込むことができ、レギュラークラスを抑えられたのは自信になったはずです。

低めの変化球は見切られたものの、厳しいところにしっかり投げられれば1軍レベルでも通用しそうなので、今後の実戦も引き続き注目していきたいと思います。


登板後桐敷選手は

「決めるところ、ストライクを取るところであったり、打たせたいところで(打たせることで)あったりができていない部分もあった」「思い切って投げたボールが、アバウトですけど、ストライク先行でできた」

とコメントしており、課題と収穫が両方あった内容の濃い登板になったことがうかがえます。

また矢野監督は

「どこにはめても使えるというのがチームにとってもありがたい。先発でも中(継ぎ)でもいけるし、右でも左でも関係なく、自分の投球が(できる)」

と評価するコメントを残しています。

先発で大きく育ってほしい気持ちもありますが、チーム事情的に今年は中継ぎでの登板機会が増えそうです。

昨年及川雅貴選手が務めていたポジションに桐敷選手がはまってくれたら、最高ですね。



鈴木勇斗

①佐藤輝明
1球目:ストライク
2球目:ボール
3球目:ボール
4球目:ボール
5球目:四球

②高寺望夢
1球目:ストライク
2球目:ボール
3球目:ボール
4球目:ボール
5球目:四球

③熊谷敬宥
1球目:ボール
2球目:ボール
3球目:ボール
4球目:四球

④梅野隆太郎
1球目:ボール
2球目:ボール
3球目:レフト犠牲フライ(真ん中のストレート)

⑤マルテ
1球目:空振り(1塁ランナー熊谷盗塁成功 1アウト2・3塁)
2球目:ボール
3球目:ボール
4球目:ファーストファールフライ

打者5人に対して無安打3与四球1失点と制球を乱してしまい、ほろ苦い実戦デビューとなりました。

投じた21球の内、16球がボール球となってしまいました。

ダイナミックな投球フォームが個人的に好みで今回の実戦初登板でどんな投球を見せるのか個人的に楽しみにしていました。

結果は悔しいものになりましたが、まだまだプロ生活が始まったばかりの選手なので、落ち込む必要はないでしょう。


練習後鈴木選手は

「すごく緊張して、頭が真っ白というか。真っ直ぐも変化球もストライクが入らない。自分で自分を追い込む形になっていた」

と緊張で頭が真っ白になっていたことを明かします。

直前に同じルーキーの桐敷選手が安定感抜群の投球を見せた後だったので、より一層緊張感が増したというのもあったでしょう。

降板直後に矢野監督に呼ばれ、いろいろアドバイスをもらい涙ぐむシーンも見受けられました。

少し話がそれますがこの時の矢野監督の姿が非常に印象的で、こういうところが選手から慕われる理由の1つなんだろうなあと勝手に思っていました。

その矢野監督は翌日に

「俺らもそうやし、先輩に声を掛けてもらうのもそうだし。最悪のスタートを最高のスタートに変えられるのは、あいつ自身なので。それはずっと言っているように、終わったことは変えられないけど、これからは変えられるので。まあ、大丈夫じゃないかなと思うけど」

と鈴木選手に対してコメントしており、この”最悪のスタート”を”最高のスタート”だったと言えるようになる日を期待しているようです。

初実戦で制球を乱して悔し涙を流した選手が甲子園のマウンドで堂々とした投球を見せ、チームを勝ちに導くという最高のストーリーが完成することを我々ファンは期待しておきましょう。



まとめ

”素材型の鈴木・完成度の桐敷”とドラフト直後に言われていた記憶があるので、今回の投球はそれ通りの内容になりました。

桐敷選手に対しては今回見せた安定感を対外試合やオープン戦でも発揮できるかどうかに注目していきたいですし、鈴木選手に対しては今回の制球難をどのように克服し持ち味を発揮してくれるのかに注目していきたいです。

同期の左腕同士切磋琢磨して成長し、阪神を長く背負ってくれる存在になってくれることを心から願っています。



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