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【2月27日】オープン戦ヤクルトVS阪神を振り返る

こんにちは!かったーです!

今回は2月27日におこなわれたヤクルトVS阪神のオープン戦を阪神ファン目線で振り返っていきたいと思います。

この試合は両チーム合わせて24安打13得点と攻撃面が目立った試合となりました。

気になった選手・気になったポイントをまとめていくので阪神ファンの楽しみになれば幸いです。


スコア

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スタメン

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野手成績

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投手成績

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気になった選手

藤浪晋太郎

ガンケル選手が先発予定でしたが腰の張りで登板回避したため、藤浪晋太郎選手が先発となりました。

開幕ローテ入りを目指す藤浪選手は2回 28球 被安打1 奪三振2 無失点と素晴らしい投球を見せました。

結果もさることながら最速157キロを記録し常時150キロを超えるストレートだけでなく、114キロのカーブを交えた緩急で抑えていく姿に凄みを感じました。

課題である制球に関しても、基本的にストライク先行で投げることができ四球もゼロで終えることができました。


特に印象的だったのは3番サンタナ選手に甘めのストレートを弾き返された直後の4番村上宗隆選手の打席です。

日本を代表するスラッガーを相手に114キロのカーブから入り、あっさりとストライクを取って見せました。

このカーブのおかげで投球の幅が広がり、ここまでの良い結果の一因となっているのでしょう。


登板後藤浪選手は

「ほとんど意図のあるアウトを取れた。ある程度は全球種を操れた。圧倒とまではいかないですけど、支配的な投球はできたんじゃないかなと思います」

とコメントしており、手応えを感じている様子が伝わってきます。

藤浪選手が復活すればその”支配的な投球”でチームに大きな上積みをもたらしてくれるに違いありません。

今年こそはこれまでと違う姿を見せてくれるであろう藤浪選手に期待しています。


及川雅貴

2番手としてマウンドに上がったのが先発藤浪選手と同じく開幕ローテを争っている及川雅貴選手です。

これまでの実戦登板ではそこそこ抑えることはできていたものの、無駄な四球が多くあまり印象が良いとは言えませんでした。

特に立ち上がりに課題を持っており、この日もかなり意識して臨んだはずです。

ですが先頭の武岡龍世選手ストレートの四球を与えてしまいます。

その後1アウト1・2塁までピンチを広げますが、2番オスナ選手・3番サンタナ選手から連続三振を奪い無失点で凌ぐことはできました。

1回 18球 被安打1 奪三振2 与四球1 無失点という結果となりました。

ただ立ち上がりを課題としながら、先頭に四球を与えてしまったことは修正できていないと言われても言い返せないでしょう。

試合後及川選手は

「今日も立ち上がりが悪く、課題の残る投球になった。その後は気持ちを切り替えて、自分のボールで打者を抑えることができたのはよかった」

と課題が残る内容であったことをコメントしています。

四球も気になりますが、素人目で見て球に勢いが感じられなかったのがこの日の登板を見て気がかりです。

矢野監督が及川選手を中継ぎで起用しようと考えていることを明かしたので、開幕ローテ入りの可能性はほぼなくなったと見て良いでしょう。

それでも優勝のために必要な戦力であることに変わりはないので、任された場面で仕事ができるように課題としっかりと向き合って欲しいですね。


木浪聖也

中野拓夢選手が1軍キャンプ不在ということで、二遊間の選手たちにとってはこの上ないチャンスとなっています。

そんな中で個人的に「惜しいなあ」と思うのが木浪聖也選手です。

ここまでのキャンプではシート打撃で青柳晃洋選手から本塁打を放つなど鋭い打球を見せアピールしています。

ですが実戦になると結果でのアピールができないままになっている印象です。

この試合も6回表の打席で三遊間を破りそうな打球を放ちますが、ショート長岡秀樹選手のファインプレイに阻まれます。

その他にも打席の中で粘りが見られるなど、他の二遊間候補の選手と比べると糸原健斗選手を除くと1番内容のある打席が見受けられます。


一方の守備でまずいプレイが見受けられました。

4回裏武岡龍世選手の1・2塁間の打球を横っ飛びで捕球を試みますがグローブにかすめただけで捕球することはできませんでした。

5回裏先頭の山崎晃大朗選手の打球に追いつくも送球時にグローブからボールがこぼれ落ち内野安打となってしまいます。

さらに5回裏1塁ランナーが進塁を試み、捕手坂本誠志郎選手が2塁に送球するも木浪選手が後逸し、その間に得点を許してしまいます。

1つ目と2つ目のプレイに関しては紙一重の攻めた結果なので、私個人としてはしょうがないかなあと思っています。

3つ目のプレイに関しては捕球ができなかったとしても後ろに逸らしさえしなければ、失点には繋がらなかったでしょう。

この辺りが木浪選手に対して私が「惜しいなあ」と思う要因です。


試合後矢野監督は

「球際は今日もたくさん課題が出ている。もうちょっと守備に関しては締まりのあるプレーをしていかないと」

と苦言を呈しています。

木浪選手を含めて内野陣に3つの失策が出たので、厳しい声が出るのは当然でしょう。


江越大賀

度重なるエラーで阪神にとって重い雰囲気になっていたところを一振りで雰囲気を変えたのが江越大賀選手です。

ヤクルト2点リードで迎えた7回表1アウト1塁の場面で、高めのストレートを振り抜きレフトスタンドに叩き込みます。

ファーストストライクを仕留めたのも評価できる点でしょう。

この本塁打だけでなく3回表には死球で出塁した直後に盗塁を決め、坂本誠志郎選手の右前ヒットで捕手のタッチを上手くかわしてホームインします。

この走塁技術と守備力には定評がある選手です。

ここにキャンプでアピールしている打撃が加われば、阪神にとって間違いなく大きな戦力になってくれるでしょう。


試合後江越選手は

「ちょっと詰まったんですけど、風に乗ってくれたかなと思います。良いバッティングができたと思います」「守備、走塁はできて当たり前だと思うので。そういうふうに見られていると思うので」

と手応えを口にしています。

杉本裕太郎選手との自主トレで学んだことと藤井康雄1・2軍巡回打撃コーチの教えをハイブリッドさせた打撃で覚醒の兆しを見せています。

覚醒し活躍する姿を期待しています。


島田海吏

外野のレギュラーを目指している島田海吏選手が打撃でアピールすることに成功しました。

3回表ヤクルト先発の奥川恭伸選手のインコースのストレートをライト線への二塁打にし、7回表には外のフォークを上手く拾ってショートの頭を越えるタイムリーヒットを放ちます。

長打があるタイプの選手ではないので、このような広角に打ち分けられるところをアピールしなければなりません。

この日はそれができた良い1日だったのではないでしょうか。

試合後島田選手は

「昨年の最後のいい形を継続できている。適時打も追い込まれてからの打撃をテーマにしていたので、打ててよかった」

とコメントしています。

センターの控え1番手としても期待されている選手だと思うので、打撃の面でも成長を見せ選手層を厚くしてもらいたいですね。


小野寺暖

江越選手・島田選手がアピールした中で、同じく外野のレギュラーを狙う小野寺暖選手も3ランホームランを含む2本の長打で存在感を見せました。

8回表ノーアウト1塁からチャンスを広げるライトへの二塁打を放ちます。

9回表2アウト1・2塁から甘めの変化球をフルスイングしレフトスタンドに叩き込みます。

いずれも初球打ちということで積極性が良い方向に転んだということでしょう。

ここまでの実戦では四球こそ選んでいたものの、ヒットやホームランという分かりやすいアピールはできていませんでした。

そんな中長打という形でアピールできたのは小野寺選手にとって一安心でしょう。

小野寺選手は

「弾道が低かったので入るとは思わなかった。結構悩んでいた部分もあったんですけど、ちょっと安心して帰れるかなと思います」

とコメントしています。

チームの中ではムードメーカー的存在で盛り上げ役としても貴重な存在です。

ウエスタンリーグで首位打者を取った選手なので、盛り上げ役で終わるような選手ではないでしょう。


気になったポイント

レフト争い

気になった選手でも取り上げましたが、この試合では江越大賀選手・島田海吏選手・小野寺暖選手といった外野のレギュラーを目指す選手たちがそれぞれ持ち味を発揮しました。

阪神の課題の1つに両翼の打力が挙げられます。

ライトに関しては佐藤輝明選手が濃厚ですが、レフトに関してはまだまだ争いの途中でしょう。

その中で1つ気になるのがレフトの最有力候補とされていたロハス選手の状態です。

この日の3人に加えて糸井嘉男選手や大山悠輔選手もレフトで試合に出場するなど、アピールを重ねている中でロハス選手は現状大きなアピールができていません。

熾烈な争いになってきたことは間違いないので、今後も注目していきたいと思います。

こちらの記事でロハス選手を取り上げているのでよければご覧ください↓


守備

課題の1つとして長年挙げられているエラーの多さですが、この日も3失策と守備の不安は拭えないままでいます。

ただエラーに関しては課題の1つではありますが、優先順位が1番高い課題ではないと個人的には思っています。

というのも昨年ヤクルトは79個、オリックスは75個のエラーをした上でリーグ優勝を果たしています。
(※阪神は86個)

素人の考えですがヤクルトとの7個のエラーの差で優勝を逃したというよりもヤクルトとの得点力の差で優勝を逃したと考える方が自然な気がします。

さらに阪神は甲子園という土のグランドをホームにした上でヤクルトとの差が7個なので、そこまでエラーを批判する必要はないんじゃないかなあというのが私の意見です。

ただエラーをした場面やエラーの質、守備の中での意識など我々ファンでは分かり得ない要素を選手や首脳陣たちには追い求めて欲しいとは思います。

(昨年12球団で1番勝利したチームがそこを追い求めていないと考える方が不自然な気がしますが・・・。)



先発ローテ争い

この試合後矢野監督が及川選手の中継ぎ起用を示唆したことと藤浪選手の投球内容を考えると、先発ローテ争いは藤浪選手がかなりリードしていると見て良いでしょう。

ガンケル選手の登板回避やコロナによる2軍キャンプ打ち切りのような不足の事態がいつ起こるか分からないので、他の投手陣にも引き続き注目していきたいと思っています。



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