香害のこと

私が『香害』を知ったのは6、7年くらい前かな？
最近、香水の香りが強めな人が増えたな～と思ってはいたのだけれど…

とある観光地に出かけた時に課外学習の小学生の集団とすれ違ったのだけど、その小学生の集団から強い香水の香りが…
えっ！今は小学生まで香水つけてるの⁉と驚き、X（当時はTwitter）でつぶやいてみたところ、化学物質過敏症の方から返信があり、

それは柔軟剤の香りですよ

…と教えていただいて。

で、いろいろ検索してみてこれまたビックリ！
私が柔軟剤を使っていた頃は種類も少なく、各メーカー１種類とかだったはず…
それがいつの間にやら種類が豊富になって、香りもいろいろ。
しかも、

香りも長持ちで強くなってるという。

どうりで…と納得したわけです。
柔軟剤は自分は使わないものだし、テレビのコマーシャルや番組で紹介されてても、あまりよく観てなく…
買い物行っても柔軟剤売り場なんて、当然、用がないから見ない。
周りの人とも柔軟剤の話することなんて、なかなかないし。
なので、昨今の柔軟剤事情、知らなくってね。

そして、その香り長持ちな柔軟剤によって

化学物質過敏症を発症する人が増えている

ということも知りました。

それでも、その頃はまだ良かったんですよ。
強い香りの人に出くわすこともまだ少なく…
それが、あれよあれよという間に、どんどん、強い香りのものが増えてきて。
ますます強力な香りになり、最初は柔軟剤だけだったのが、今や、

洗剤にも香り長持ちのものが！

それから、

シャンプー、リンス、ボディーソープ、
カーコロン、ルームコロンなどなど…

香り付き日用品も香り長持ちのものが増えて。
なので、当然、そういう香りの人も増えて。
今や出先はもちろん、家にいても近隣の強い香りがします。
外だけでなく、時には換気扇や排水口から香りが家の中に入ってきたり…
窓を開けて換気したくても、香りが比較的マシな頃合いを選んでしなくてはいけなくなりました。

『香りの感じ方には個人差があります』

と製品によく書いてあるけど、感じ方の差がどんどん開いてってる状態かと思われる現代。

香り長持ちのものでなかった頃は、他人の使ってる日用品の香りで体調が悪くなるなんてことはあまりありませんでした。
強い香りをさせてる人のほうが少数派でした。
でも今はガンガン強い香りをさせてるのが当たり前になりつつある…
香りをつけるのがマナーなんて話を聞くことも。

かつては

程よく、上手に使うことが香りのマナー

だったはずなのにね。

本当に上手に香水をつけてる人のフワッといい香りも、強すぎる香り長持ち日用品の香りにまぎれて、感じづらくなってしまい、寂しいことです。