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独立開業の道

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ちょっと目を背けたくなる様な
現実なお話
スタッフの勉強を兼ねて
お付き合い下さい
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人件費について
皆さん現在の
お給料で満足していますか?!

お店を始めてまず思う事は、
意外にパンは売れるんだな!・・・
ということ。

そして次に感じることは、
その売上のほとんどが
従業員に支払うお給料に変わる不思議

スタッフもどんどん
交代する状態であれば
新しい子にパンのイロハから
多くの事を丁寧に優しくも厳しく
教える必要があります
そこには利益など度外視して
将来を信じて成長をグッと見守る
そんな覚悟が経営には必要と言えます

しかし現実的に“数字”
売り上げが必要
その上での利益を確保する事
お店としては潰れてしまいますから
その辺の計算は
従業員も何処か他人事なのですが^_^💦
まあ自分の店じゃ無いので当然と言えます
✳︎
1日10万円の売上を得るには
100円のパンなら
1000個作らなければなりません。

1日と言っても、
営業時間が18時までとしたら
15時くらいまでには
1000個のパンを作るわけですから、
何人の製造スタッフが必要だと思いますか?

しかも、何十種類ものパンを
手作りするのですから
そりゃ〜えらい大変です。



さらに、他店との差別化を考えるなら
出来るだけ具材も
手作りしなければなりません。

カレーを仕込んで、
カスタードクリームを作り
お菓子まで作っちゃったりして
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と、パンになる前段階の準備にも
かなりの時間が必要です。

そう考えると、実質的には最低でも
4人位は製造に
専念しないとならないでしょう。

それから販売員も必要ですよね。
しかもとってもお客様本意であって
製造に厳しい販売員が良いでしょう

これもお昼の休憩などを考えれば、
最低でも一日2人は必要でしょう。

と言う事で、製造と販売合わせて
6人は必要だということになります。

さて、ここで一般的な
人件費で見てみると、
例えばこの6人の
平均年収を300万円としましょう。

300万円を高いと見るか
安いと見るか?
あなたの現在の収入によって
考え方が違うでしょうが、
ここは取り合えず
300万円ということで
計算していきます。

300万円の従業員が
6人で1800万円が人件費として
年間で支払われる事になりますね。

では売上はと言うと、
従業員にも
最低一日の休日をあげなければなりませんから、
営業は週に6日で
1ヶ月が25日の営業日とします。
年間で大体300日。

すると年商は三千万円となります。

三千万円の売上は凄いですよね。 
これが継続的に確保できれば・・・・・
と思うと、苦労した
甲斐があったとホッとしたくもなります。

しかし現実はここからです。

店舗用の土地は親から
譲ってもらったとか、
二三千万の預貯金があったりするなら話は
別ですが、大抵の場合は、
ローンで設備費を
まかなう事になりますよね。

土地を借りていれば尚更ですが、
一般的にはお店の建設費と設備費と
土地代で一月約50万円はかかります。

そのほかに、当然のことながら
原材料費がかかります。
しかも機材も故障…。
家族の生活費なんて考えたら
恐ろしい

これも平均すると
一月250万円のパンを作るのに
100万円はかかります。

ここで少し付け加えますが、
パンをつくるだけなら
80万円くらいで済むのですが
物を作る際には失敗はつき物です。 
パン屋さんではロスという表現です

さらに作ったパン全てが
売れるわけではありません。

失敗したパンにも、
残ってしまったパンにも材料は
使われているわけですから、
当然材料費は発生し、
それが80万円が
100万円になってしまう理由なのです。

そしてさらにさらに、
パン屋さんは光熱費が大変です。

細かい事を言ったら

電気代は経費を考える上では
固定費となります。

水道と電気代を平均すると一月20万円は
まず、年間で人件費が1800万円
設備や地代や賃料で600万円
原材料費で1200万円
水道光熱費で240万円です。

これらを全て足すと、
3840万円となります。

年間売り上げが3000万円ですから、
840万円の赤字です。

どうなっているのでしょう?

なんでそんなに費用が
かかってしまうのでしょう?

ましてやここでは
雑費などは入れていません。

雑費とは、包装用の袋や事務用品や
清掃道具費などなどがある
もっと言うなら
従業員の保険加入や組合費など
発生してくるでしょう。

何も考え無しのスタッフで有れば
どれほどの覚悟でお店に
率れているか?
なんて気持ちをわかってくれたら
嬉しいですけどね^_^

パン屋の経営は
これで大丈夫なのでしょうか???

では、次回から分析して
いきたいと思います。

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