見出し画像

◆ご協力依頼:自傷行為と向き合っている皆様へ(東京藝術大学教育研究助手の林詩硯様より)

(代理投稿です。)

ココオルスタッフのビビです。
私は相談対応スタッフの他に、代表周りのサポートもさせて頂くことになりました。
そんな中、ココオルに1件のお問い合わせメールが届きましたので、その件について皆様にお知らせがあります。

ココオルからの概要ご説明

お問い合わせ主は、自傷行為について芸術的観点を持ち、世の中の多くの人に知ってもらおうと活動されている、藝大の先生からのご提案でした。
その内容を直接アナウンスする前に、自傷行為についてのビビの見解を述べます。
リスカ、アムカ、瀉血、刺青、タトゥー、ピアス、スプリットタンなど、自傷とも言えるこれらの行為は、日本で生きていく上で心無い偏見はつきものです。


私自身としては、記事タイトルにも施したように、それらの行為に辿り着いたことがある人は皆共通して、いつなんどきもその行為と向き合っていると考えています。
またそこには、その人を人間たらしめる"美しさ"を感じます。
ただ私の願いとしては、自らの意思で自傷することはあっても、自傷行為そのものが頭、心、身体を蝕むように徐々に支配して行き、本人の意思決定を操る側に立つことは、絶対にあってはならないと考えています。

自傷行為は自分で自分の身体を傷つけることであり、本来、それを自分以外の他人には絶対にしない行為です。自殺と他殺は紙一重であることと同じように、自傷と他傷も近いところにあるはずです。

それを自分だけには許す理由、許さざるおえない理由を、自分なりに言語化して、大切にしまっておくことが重要であると考えています。
*あくまで私(ココオルスタッフビビ)個人としての見解です。

話は戻りますが、ココオルで自傷行為と向き合っている方々へのアナウンスが下記になります。ぜひご興味頂けましたら、林様まで直接ご連絡ください。(連絡先は本文中に記載しています)

林様からのご依頼文ここから


はじめまして。東京藝術大学教育研究助手の林詩硯と申します。

今回、ココオルの丸田さんに相談して、以下写真作品の被写体を募集させていただきます。
長文になってしまいましたが、最後まで一読いただけたら幸いです。

■はじめに(背景)


10代からうつ病、不安症の薬飲み始めて15年間経ちました。自傷癖を持ってるとは言えませんが、切ってしまったときはいまだにあったりします。
自傷行為は人によって様々な理由でやってると思いますが、自分にとっては色んな苦しみと直面しながら、生を選んだ結果の一種ではないかと考えています。
以前から精神的な病気や自傷行為に関して関心を持ちながら作品を制作しようと思ってましたが、自分自身の精神状態が落ち着かず、他人との接触を怖がってなかなか進めませんでした。
今年の夏から、1年半をかけて自傷行為に関する研究と写真作品を制作することを決め、被写体募集させていただきました。お力添えいただければ幸いです。


■作品に関して


今までいくつ自傷行為をテーマにした作品の中で、自傷をしてる時の行為自体や傷など体の一部を強調しているものは多いということを気づきました。
今回は衝撃的な痛みを強調する作品や、病みの世界観を表現するよりは、傷を持ってる方たちのポートレイト丁寧に一枚一枚撮影していきたいです。ステレオタイプを強調せず、人を怖がらせない写真であれば、社会からの見方も変わるのではないかと思います。
同時に、普段傷を隠しながら生活してる方には、自分は一人ではないと思えるようになれば嬉しいです。
今回の作品、全体はどうなるのかまだはっきり言えませんが、過去作品の一部はこちらから観閲できます → https://mirifoto.myportfolio.com

■募集内容


自傷行為をテーマにした写真作品の被写体募集
【制作期間】現在〜2023年2月まで制作する予定
※ リストカットに限らず、写真で写せる跡や傷であれば、募集対象となります。
※ 年齢、性別は問いません。
※ 作品として公開するものになりますので、肖像権使用同意書(モデルリリーズ)のサインが必要となります。未成年の方は保護者様のサインをいただきます。
基本的には、傷の部分と顔同時に写しますが、嫌な方は横顔や顔を隠して撮影も可能です。外なら不安になる方もいると思いますので、外の撮影も屋内の撮影も両方可能です。
一人ひとりのお話を聞いてからより素の姿撮れると思いますので、よかったら可能な範囲でお話を聞かせてください。しかし、心理士とかではありませんので、了承いただけたら幸いです。
東京で働きながら制作するということで、関東で撮影できる方を優先させていただきます。
遠方である方、もし希望であれば相談受付いたします。

■メリット


フィルムで撮影を行います。スキャニングしたデータと一枚のオリジナルプリントお渡しします。申し訳ありませんが、謝礼ではお出しできません。

連絡先


長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも興味ある方はぜひ気軽にメールで連絡してください。
jacka6pe●gmail.com (●→@)

__________________
林詩硯

東京藝術大学美術学部附属写真センター
教育研究助手

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?