2021.4.4 救助大会は守りを固める
どうも、司令補試験に5回落ちた小山です😄
#まだ言ってる
このnoteでは消防士の小山が、消防士の仕事で得た知識、経験から、後輩達に向けて何か役に立つようなアドバイスを書いています。
参考になるとうれしいです。
今回は救助大会で勝ち上がるには守りを固めるとけっこういいかも。っていう話をしたいと思います。
守りを固めるっていう話なんですけど、ようするにタイムを安定させるっていう感じのことですね。当たり前の話をしますが、救助大会で県大会や地区大会を勝ち上がって行く時にはタイムを早くしないといけません。タイムが早い順に順位が決まりますからね。なので、本番の日って、どこのチームも頑張って早くしよう早くしようと競技します。結索を早くするために手を速く動かすし、カラビナを速く着けようとします。
そんな中自分達は昔、とにかくミスを少なくするために安定した競技を心掛けていました。ミスを少なくするために、無理にスピードを上げずに、失敗しないように、しないように競技してました。
これが守りを固めるということです。
通常の人であれば、本番の日って、カラビナを早く着けたいということで速く手を動かすんですけども、それがうまくいけばタイムは確かに早くなります。しかし絶対うまくいくとは限りません。本番の日って緊張するし、プレッシャーも計り知れない。そんな中カラビナを速くつけるなんてけっこう確率としては低いんですね。カラビナを着けようとして失敗したら時間は1秒以上ロスします。
1秒くらいいいんじゃないかと思うかもしれませんが、救助大会での1秒は命取りです。カラビナを着けるという部分だけで1秒損をするってことは、他の部分で取り返さなくていけなくなります。でも取り返そうとして別の部分で普段より頑張ると、また失敗する確率が上がるので、また他の部分で何秒か損をする可能性が高くなります。
つまり1秒でもロスしてしまうと、失敗がどんどん連鎖しやすくなるということです。
なので、大会で勝ち上がるためには、まず圧倒的に守りを固めることです。自分達は、とにかく失敗をしないようにしてました。失敗ってのはカラビナを1回の動作で閉める。2回も3回も閉めない。結索も同じ動作を何回も繰り返さず1回でやる。そのスピードは100%じゃありませんが、85%くらいでやってました。そのほうが失敗して1秒ロスするよりもロスが少ないからです。
よく、「一発でやれ」って先輩たちは言うと思います。あれは少しスピードは落としても1回でやったほうが、スピード全開で何回もミスするよりタイムは良くなるからですね。
とにかく細かいミスを減らして減らして、守りを固めることで勝率が上がります。なぜなら他の全チームが、速くしよう速くしよう、なるべく速く1秒でも速くしようとしていて、それが失敗する確率が非常に高い状態になっているからです。それが本番です。
しかも、本番は1回しかなくやり直しがありません。陸上の走り幅跳びのように何回かトライして1番良い成績で勝敗が決まるものではないので、失敗のリスクを取って、少ない確率に掛けることができません。それより、何回やっても勝ち上がれるタイムに収まるように競技を心掛けたほうが勝率は高くなります。
なので、爪痕を残すみたいなことをしてはいけないってことですね。たまに出せる早いタイムを本番で出そうとするとかなり勝率が低い。そうじゃなくて、ミスを少なくするように心掛けて、守りを固めると良いと思います。
でも、ミスがないようにないようにって競技したらスピードがなくて結局タイムが遅くて負けるのでは?という疑問があると思いますが、それに関する答えはまたいつか書きます。
では😁
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