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葛尾劇「宝宝宝」 制作ノート vol.1


葛尾村とは、福島県の浜通り地方に位置し、浪江市・田村市・二本松市に隣接している村です。

2011年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故の影響により、村内全域が警戒区域又は計画的避難区域に指定され、全村民が村外に避難していましたが、2016年6月12日に帰還困難区域を除き避難指示が解除され、現在はおよそ400人ほどが葛尾村で生活を送っています。

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この葛尾村で、今年6月から新しく動き出したプロジェクトがあります。


葛尾劇「宝宝宝」


ふたば未来学園演劇部の皆さん
と、葛尾の歴史を掘り、巡り、作り、積み上げていくプロジェクトです。

一般社団法人葛力創造舎は、今年度、演劇作家の篠田千明(しのだ・ちはる)さんをお迎えして、葛尾村でリサーチを続けています。

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リサーチをしていく中で、葛尾村の野行地方に現存している伝統芸能「宝財踊り(ほうさいおどり)」に出会いました。

「宝財踊り」をリサーチしていくと、葛尾村と葛尾村に生きてきた人たちの歴史に触れることができました。

葛尾村には、土地そのものと、生きてきた人々の歴史や伝統が息を潜めて地中深く、歴史の奥底に潜っていることに気がつきました。

この潜っていて目に見えないけれども確かに存在した何かに焦点をあて、ふたば未来学園演劇部の皆さんとともに活動を続けてきました。


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踊りの練習をする演劇部の皆さん



このプロジェクトの第一弾として、10月10日(日)に行われる稲刈りイベントに合わせてプロジェクトのキックオフイベントを開催いたします。このキックオフイベントはリアルタイムで配信予定です!

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かつらお稲刈り2021

<開催日時>
受付  09:00〜
稲刈り 10:00〜
軽食  12:00〜
終了  15:00

<開催場所>
葛尾村 広谷地集会所前 田んぼ
(葛尾村大字葛尾字広谷地210)

<参加定員>
20名

<参加費>
大人(中学生以下) おひとり3,000円
小人(中学生未満) おひとり2,000円

<持ち物>
汚れてもよい服、タオル



葛尾劇「宝宝宝」キックオフイベント


①一緒に踊ってみよう「宝財踊り
その起源は南北朝時代まで遡るとされている「宝財踊り」の踊りをみんなで踊ってみましょう! 講師は野行宝財踊り保存会の半沢富二雄さんです!

②語らおう「葛尾の”いま”と”むかし”
みなさんの葛尾での思い出をちょこっと教えてください。葛尾村のスポットに焦点をあてた思い出話の語り合いを開催いたします。僕らが知らない町のこと、人のこと、語らいましょう!

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本プロジェクトのこれまでの取り組み、これからの取り組みについては今後noteに掲載していく予定です。どうぞそちらもお楽しみください!

一般社団法人葛力創造舎


*今後の予定
2022年2月末 葛尾劇「宝宝宝」(葛尾村内で上演予定)
出演:ふたば未来学園演劇部 他


◉プロジェクト関係者の紹介

篠田千明(しのだ・ちはる)さん

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2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシュミレーションする「道をわたる」などを製作している。2018年Bangkok Biennialで「超常現象館」を主催。2019年台北でADAM artist lab、マニラWSKフェスティバルMusic Hacker’s lab参加。


◉宝財踊りに関する記事(参考資料)
宝財踊りを学ぶ葛尾村の学生さんたち
https://mainichi.jp/articles/20200211/ddl/k07/040/201000c

◉福島大学客員研究員 堀川直子先生の論文
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000005580/26-10.pdf


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