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40歳のキャリアデザインその2 キャリア・アンカーを探れ

40歳を目前に控えた中で、「自分は何がしたいか」を全く答えられなかったことにショックを受けるが、「それは自分が何もしてこなかったのではなく、してきたことを総括することを怠ってきたのだ」と開き直り、改めて自分を振り返り、将来の展望を描こうと決意した。

というのが前回までの内容。

人生の節目は苦しいもの、という言葉を聞いたことがあるけど、偶然にも40歳になる時期に、こんなに苦しい思いができることはありがたいのかもしれない。

今回のプロジェクト(?)のゴールとしては、自分がこれからどのように生きていきたいかを見直し、ビジョンを、人に説明できるレベルの明確さで描くこと。
なんて、悠長に構えていたら、いつの間にか30代最後の日を迎えてしまった。

ダラダラとするわけにもいかないけれど、急いで答えを出しても仕方ないので、40歳にはなってしまうが、着実に歩を進めていきたい。

さて、これからのことを描くにあたって、まずは自分の内面を探ることが有効なはず!
と、今年になってから色んなサイトで自己診断の類を受けていて、割と精度の高いものが無料で受けられるんだなぁと思うんだけど、その中でも僕が特に良いと思うのが「キャリア・アンカー」である。


組織開発、キャリア開発、組織文化の分野の研究で知られ、「組織心理学の父」とも言われているエドガー・H・シャイン教授によって開発されたキャリア・アンカー
上記の本を翻訳されたのが大学ゼミ時代の先生だったことあり、存在は以前から知っており、7年ほど前にも自分のキャリア・アンカーを探っていたのだが、今回改めて探索してみることにした。

遅くなったが、キャリア・アンカーとは何かというと…
アンカーとは船の錨(いかり)のことで、キャリア・アンカーと個人が自らのキャリアを形成する際に最も大切で、他に譲ることのできない価値観や欲求のこと、また、周囲が変化しても、自己の内面で不動なもの。
と説明されている。

計40の質問に答えることにより、以下のキャリア・アンカーの8つのタイプのうち自分がどれを大切にしているかが分かる。

①専門・職能別
②全般管理
③自律・独立
④保障・安定
⑤起業家的創造性
⑥奉仕・社会貢献
⑦純粋な挑戦
⑧ライフスタイル

なお、本当に自分にとって何が大切かを深く知りたい場合は、ツールによる診断だけは不十分で、相互インタビューなどにより自分の経験やその時に感じたことからの分析が必要とされているので、診断結果は目安ということになるようだが。

診断をしてみた結果、点数が一番高かったのは…

⑥奉仕・社会貢献 だった。

なお、その次に高いのは①専門・職能別、⑦純粋な挑戦
逆に低いのは、③自律・独立、⑤起業家的創造性だった。

そして驚いたことに、本に7年前の結果メモを挟んでいたのだが、結果は全く同じだった。
子どもが大きくなった文、「④保障・安定」の順位が僅かばかり上がってはいたが、ほぼ誤差の範囲だと思われる。

著書にもあるが、キャリア・アンカーは原則として変わることはほとんどないようだ。
この7年、自分なりに苦しい時期も多く、それを乗り越えて自他ともに変化を感じていたと思っていたけど、芯の部分は変わっていないということに、どこか安堵感を覚えた。

主張するのは恥ずかしいが、やはり僕は奉仕の精神が強いのかもしれない。
(このマガジンでは、意識して謙遜するのは避けようと思う)

自分の仕事への取り組み方や、感じたこと、周囲との違いなどを思い出しても思うところがある。


…と、ずいぶん長くなったので、自分自身の具体的な内省は次回へ。

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