関西人と九州人

会話術、と言うか、会話型について。
久しぶりに福岡の友達と会うと、
関西人と九州人の会話が明らかに違う形式で成り立っていることに気づく。

とても意外だが、関西人の方が人の話は聴く。
それはおそらくツッコミの文化があるからで、
聞き手はベストなタイミングでツッコミを入れたいがために、話し手の話を全身全霊で聞いている。
それは一見すると、相手の話を盛り上げる為の凄く利他的な行為の様に見えるが、
実のところ、一番大きな笑いを取ってやろうという、超利己的な欲求によるものである。
相手の力を最大限利用する合気道的精神でもあり、一旦捕まえた獲物は誰が狩ったかなんか関係なく、骨の髄までしゃぶり尽くそうというハイエナ的精神でもある。

一方の九州人は、ただただ自分の喋りたい時に自由に喋り出すので、会話の交通渋滞が半端ない。
交通渋滞するのなら、交通整理をすればいいのだが、『俺は渋滞の隙間を縫って運転するけん大丈夫っちゃん』と、よくわからない自信で危険運転をするのが、九州人気質なのである。
九州人にオチのある話をしようと思っても、オチまで10秒以上かかるなら、間違いなく話は強奪されると考えて間違いない。
その奪られ方も理不尽で、
教会での結婚式に突然見知らぬ男が入ってきて、
新婦を奪うと思いきや、
神父を奪ってどっか行ったみたいな、
『あれは一体何やったんやろう』みたいな奪われ方をするものである。

(以前Facebookに載せたものの転載です)


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