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佐伯哲也のお城てくてく物語

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『城郭図面集』シリーズの著者、佐伯哲也さんがお城の意外な一面や興味深い新事実を紹介しています。
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2023年6月の記事一覧

佐伯哲也のお城てくてく物語 #2

第2回 城兵はヒマだった? 全国で毎年100ヶ所以上の中世城郭が発掘されている。ご存知のように中世城郭、特に山城の多くは純軍事施設で、短期間籠城するだけなので、発掘しても茶碗のカケラが多少出土する程度で、ほとんど何も出てこない(大判小判が出てくると思ったら大間違いである。)  そんな中、比較的出土割合が高く、山城とは無縁と思われがちなのが、土錘(ドスイ)、つまり土で作った錘(おもり)である。  富山県内では飯久保城(氷見市)から2点出土している。飯久保城は標高約70mの山城で

佐伯哲也のお城てくてく物語 #1

お城歩きは本当に楽しい  私は約40年間にわたって日本全国の城郭を2000城以上調査してきた。約60才になった現在もお城歩きは非常に楽しく、少年(?)のように目を輝かせ、城跡を飛び回っている。  このコーナーでは、お城の意外な一面や興味深い新事実を紹介し、お城の魅力を読者の皆様方にお伝えしたいと思う。 第1回 お城のトイレはどうなっていた? 私は教育委員会から城跡の現地説明会を依頼されることがしばしばある。そんな中、とある城の説明会で小学生から、「お城の御姫様はどこでオシ