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秋の夜、老舗のジャズクラブで、グラスを傾けながら聴く ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」は、 「ひと味もふた味も違う」

※TOP画像出典:PJportraitinjazz

ビル・エヴァンスは白人のジャズピアニスト。

敢えて白人と言いましたが、ご存知のようにジャズそのものが黒人の音楽と言われていましたが、ビル・エヴァンスはジャズの世界に知性や音楽理論を構築し、白人でありながらジャズの変換機に、大きな役割をもたらしたと言っても過言ではないでしょう。

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ビル・エヴァンスのピアノの繊細なタッチは、リリシズムなどと言われ、その抒情的な音色はプロのピアニストたちがジャズクラブに出演するビル・エヴァンスの指先が見えるところから、争うように席が埋まっていったと言われています。

ジャズの帝王と言われた、トランペットのマイルス・デイヴィスも白人で最初に自分のグループに雇ったピアニストが、ビル・エヴァンスと言われています。そしてマイルスにも多大な音楽的影響を与えてマイルスが、その後モダンジャズの確立に大きく貢献したのは承知の事実です。

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このワルツ・フォー・デビイは、1961年ニューヨークのジャズクラブ・ビレッジヴァンガードでのビル・エバンストリオのライブ盤です。このライブ盤が名盤とされる大きな理由が2つあると思います。

一つ目は本来のピアノトリオと言えば、ピアニストが主役でベースとドラムは、あくまでもピアノの引き立て役でしかなかったのですが、ベーシストのスコット・ラファロは白人の天才ベーシストと言われるほど、感性と技巧に卓越しており、ピアノ音に対してベース音で応えると言う、まるで楽器同士の対話のようだと言われ、今でこそ普通に言われていますが、インタープレイを確立したと言われています。が残念なことに、この録音の11日後にスコット・ラファロは不慮の交通事故で亡くなってしまい、そのショックからビル・エヴァンスは暫く自分のピアノトリオを組むことが無かったと言われています。

そして、もう一つの大きな理由は、アルバムタイトル曲のワルツ・フォー・デビイ。この印象に残る可憐なワルツ風の曲は、ビル・エヴァンスが姪に捧げたオリジナル曲です。この曲は今やスタンダードとなって歌詞も付けられ、名だたるジャズボーカリストが唄っています。

TVドラマのバーカウンターでの会話のシーンなどに、さり気なく流れているビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」

みなさんも気が付くことがあるかも知れませんね。

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