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9月28、29日の日記

今回も日記書くよ~~~~~~

28日の日記
・友人が家に来訪した。
自分の住み心地ばかり探求していたから床にも壁にも物にあふれていた。
 獣の部屋だ。

・友人は僕のことを獣ではなく人間だと思っている。だから理性ある人間らしい部屋にしないといけない。20分ほどでカオス的部屋から、規則性のある人間っぽい部屋になった。

・友人と絵を描いたり、アークナイツをしたりした。
自分が画題になったりもした。僕を写し取ろうと友人が集中する。それだけの時間と熱中を僕に注いでくれるのだからめちゃくちゃ嬉しかった。

・そのあとは、別の友人と映画を見に行った。ヴァイオレット・エヴァーガーデン。とても感動的な話だった。

・そのあとは、友人と酒を飲んで夜中の2時くらいまで川にいた。
ドールを頼る人々は自分の思いを残そうと手紙に託す。とても道徳的な映画を見た後で、僕らは川で酒をのんで暴れる退廃的な行為をしている。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンに謝らないといけないのかもしれない。

29日の日記
・卒論の章立てを要求されたりと、卒論の存在が目の前にちらつく。1年前と違って、4回生の今では具体的な課題を持つ現実的なものに見えてきた。

・卒業までのイニシエーションだと抽象的に思っていたが、今では1万6千字にどうやって届かせるか、テーマはこれでいいのかと具体的な悩みになってきた。

・まるで、曖昧だった輪郭が近づくにつれてはっきりとわかるように。

・ただ、卒論を曖昧に理解していた時は、このイニシエーションに何かしらの期待をしていた気がする。実際は自分の空想とは食い違っていた落胆は、まるで、月の表面がクレーターばかりと知った時と同じ落胆だ。

・三島由紀夫『豊饒の海 天人五衰』をよんだ。面白かった。
慶子は徹を喝破するシーン。今までの三島が築き上げた理想像を、自分で絞殺しているように思った。自分の憧憬を殺すなんて、本当に三島は死ぬつもりだったんだろうな。

・『金閣寺』で「仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、羅漢に逢うては羅漢を殺し、父母に逢うては父母を殺し、親眷に逢うては親眷を殺し、始めて解脱を得ん」とあったが、三島は安永透を通して、自分の理想を殺すことで、ついに現実をあるがままに見る解脱ができるようになったのかもしれない。

終わり~~~~~

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