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決断のベストタイミングは、ちゃんとやってくる。

決めるってことに、見えないストレスを感じますよね。


晩ご飯の献立、ふるさと納税の返礼品、連休どこに出かけるか、新しいiPhoneに変えるか、などなど私たちは選択し続ける日常を生きているので、一応「決める」ことには慣れてはいます。


ただ、「決断」となるとかなりのストレスがかかります。


決断

ずっしりと重いにぶい響きのある言葉。


A or  Bかを「決断」するときって、
決まってフィフティ・フィフティ、どちらも同じくらいのメリットとデメリットがあります。明らかにメリットかデメリットが大きかったら、決断には迷わないはずですよね。


「決断」することって、最近ありますか?


私は、ガラッと生き方を変えたくて、前職を今年3月に退職しました。辞めたいな、と思ってから10年以上の月日が経過し、やっと実行できました。



どうしてこんなにも時間がかかったというと、会社を辞めないメリットとデメリットを比較したときに、メリットがずっと大きいと錯覚していたからです。


▶ 会社を辞めない メリット
①経済的安定
②社会的信用(上場企業、管理職)
③世間体が保たれる
④慣れた人間関係
⑤居場所、役割がある
⑥都会暮らしを満喫できる



会社を辞めない デメリット
①自分らしく自由でいられない
②心身が健やかでいられない
③大切な人/ことを最優先できない


メリット:デメリット = 60:40


くらいの感覚でした。

心では辞めたいと思っていても、頭(損得勘定)では辞めないほうがいいと、「辞めない」決断を10年間ずっと下していたことになります。



でも、相も変わらず心(本音)では、「自分らしく自由でいたい」、「心身健康でいたい」「(自分にとって)大切な人・大切なことを優先したい」の夢は10年間消えることが無かったので、ずっと葛藤の中にいました。


やがて、少しずつメリット:デメリットの比率に変化が起きました。


「メリット 60:デメリット 40」 
 ▼

「メリット 55:デメリット45」 
 ▼

「メリット 50:デメリット50」

ついに、フィフティ・フィフティだ!


フィフティ・フィフティ 


しかし、フィフティ・フィフティはまだイーブンな状態。まだ勝者が決まっていません。


【50 : 50】の状態
ではまだ葛藤の渦の中にいる状態です。そして、苦しい。


このフィフティ・フィフティ状態はしばらく続きました。


やがて、辞めないデメリットの比重を大きくしてくれる出来事が起こりました。


それが、コロナでした。

日常に「死」を身近に感じる機会が増えました。「死」を意識すると、未来よりも「今」を大切にする気持ちが強くなります。


コロナの自粛期間中にいっぱい自分と向き合い、しだいに霧が晴れる感じで自分の本音がクリアになっていきました。


そして、人生の折り返しの年齢になった今、大切な人と大切なことを最優先できる人生にしたいと、やっと自分の本音と向き合う決心がつきました。

と同時に、会社を辞めない メリットが逆に重大なリスクに感じるようになったのです。この時にやっと決断できました。


人によっては、おかれた環境や条件がまったく違いますので、自分の本音に従ってすぐに決断・行動できるわけではないと思います。


ずっと葛藤の渦中にいてなかなか抜け出せず苦しんでいる人もいます。最近は、そのような悩み相談が増えました。自分だけではなく、多くの人が一度は経験する宿命とも言えるでしょう。


でも、自分の本音がクリアになって、それを叶えたいと真剣に願うのであれば、決断・行動できるタイミングは必ず来ると私は思っています。ただ願うのではなく、”真剣に”です。


真剣に願い続けられるってことは、その方の人生のテーマでもありますから。


私は10年間も時間を要したのは、のらりくらりとしてて自分の本音に真剣ではなかったからです。 

今すぐに決断・行動ができなくても、
「自分の本音に従って生きる人生にする」と自分自身に約束し守ろうと意識することで、決断のベストタイミングは必ずキャッチできます。


決断のベストタイミングは、ちゃんとやってくる。


だから、葛藤の中にいたって大丈夫なんです。本当なんです。ずっとそこには留まれませんから。

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