散らかっていることと、片付けること

昨日
「私は、とっ散らかっているから。。。」と、
やや自虐的に語る友人の言葉を聞いた。


あれ?そもそも散らかっているのって悪いことなんだっけ?


なんだか彼女の話を聞けば聞くほど、
彼女が言う「私とっ散らかっているから。。。」は
単に彼女の個性のような気がした。


個性というのは、一定の力や能力のことなので、
それに対して、マイナス角度から光を当てることもできるし、
逆も然りである。



学校でどうしても落ち着いて座っていることができない女の子がいて
担任の先生が彼女の母親に「彼女は学習障害があるみたいだ」と伝える。
母親は、彼女を連れて、専門家のところへ行く。
診療が一通り終わる頃に母親が尋ねる。
「先生、うちの子はどういう病気なんでしょうか?」
するとドクターがこう答える。
「いいえ、お母様、彼女は病気なんかじゃありません。ダンサーです。ダンススクールに通わせてあげてください。」

この女の子の名前はジリアン・リンで、
のちにキャッツやオペラ座の怪人を手がける人物だ。



断捨離、片付けブーム、ミニマリスト、物を持たない暮らし
掃除ができない人、散らかった部屋、、、

これらの言葉は暗に
散らかっていることはよくないと語る。

果たして本当に?
アインシュタインの部屋はかなり散らかっていたそうだし
きっと他にも偉大な散らかりピーポーはいると思う。

最後に
最近、読んだ本の一節を。


「私にとっての愉しい部屋とは、ちょっと散らかっていて、何か進行中の空気がある部屋だ」


ワークインプログレス。
ある種の散らかりや途上、煩雑は
未知のワクワクと同居している気がする。

お読みいただきありがとうございます!