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展示まであと41日。

ここまでのことを少し整理しつつ、書いてみよう。
※ちょい長い。暇なときにでもどうぞ

最初のうち、”展示をする”ということは、これまでの自分の写真を見返して整理し、一つの塊(たましいじゃないよカタマリね)として発表するようなものだと思っていました。

新しい空気を吸う前に、吸い込んでいるものをすべて吐き出す感じです。


早速過去に撮った写真(主にフィルム)を全て見返して(けっこう膨大な量です)、写真の選定をしながら写真展のテーマになるようなものを考えて、最初に決めたタイトルは”moment”というものでした。

ある一瞬。それを切り取るのが写真だし、人生や世界のふとした瞬間の美しさを写真に収めることが多いので。

また、momentという言葉は時間を感じさせるという点でも好きでした。”時間”は僕がずっと興味があるテーマです。
(ブレストに付き合ってくれたいずみさんに感謝)


その後、momentというタイトルに合うイメージを起こそうと思って、竹のペンにインクを付けて字を描いてみたり、メインビジュアルを作ることにトライしたが、一向に納得感が持てなくて。

良いけど、、、なんかなー、、、という感覚で数日を過ごしました。


何か刺激を受けながら考えることを思い立ち、他の人の展示を見に行ったり、映画を見たりもして。

そうやってモヤモヤしまくって気が付いたことは、


余計なものは情報認識の邪魔になる。
なので、本当に大事なことを見つける。
そして、その大事なことが伝わるようにする。

ということの大切さでした。
(全てのことはデザインなんだなと思いました。)

これが言葉になった瞬間に展示のタイトルを『勝股淳 写真とエッセイのようなもの展』としました。


この辺りから何かピントが合いはじめた感じがあります。
展示準備は自分が「良い」と思ったものや、感動したものを巡る旅のような作業になりました。
単純にここ数年で撮った写真の共通性にテーマを付与して終わりではなくて。もっと自分と向き合うような時間になっています。


自分が人生の中で出会ってきた感動。それを振り返りながら、”結局自分は何を美しいって思っているのか”を言語化したい。(言語化したものが展示になりそうです。)

そうすれば自分の感性を外界に提出することができます。(自分はこういうのが良いと思ってる人です)
その提出物を見た人は、共感や感動や、自分はそれはわからないな〜という反応を選べます。

これで関わりはじめることができます。


そのために、必要になってくることは、
他人がどう思うかの前に、自分はどう思ったんだ?ということを感知することです。(これは意外と難しい)

自分が良いと思う感覚を正直に提出して、そこで分かりあったり、分かり合えなかったりしたいわけなので。周りに合わせてイケてるっぽいと思われるものを提出しても意味がなくなってしまうというか、まず私が嬉しくありません。

本音を言って、それに対しての共感や違和という反応が、嬉しいのであって。建前を述べて、イイネボタンを押されても虚しいだけです。


ということで目下「自分はどう感じている?」という質問が大切になってきています。
それが僕という人間の感性を見つめることになるし、それを提出できれば、今まで以上に楽しい関わりが皆さんとできるのではないかと思いはじめています。


お読みいただきありがとうございます!