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個人的Jay Beckenstein名盤

ジェイ・ベッケンスタイン、スパイロ・ジャイラのリーダーでもあり、サックスの人ですね。

はい、誰ソレ感ある人です。いやいや、スパイロ・ジャイラだよ。超カッコイイじゃん。

ま、でも分かります。でも大ヒット曲「モーニング・ダンス」があるので、知る人ぞ知るという感じですかね。爽やかーな感じの曲で、まさにGRPから出ました感タップリですね。

もちろん好きです。この曲も。でも、これだけってのは許せないんですよ。

自分とジェイ・ベッケンスタインとの出会いは古く、サックス初めて間もない頃(高校の吹奏楽部の時)に父親が知り合いからもらってきた2本のカセットテープ。

1つはTake Fiveが入ってたのでDave BrubeckのTime Outだったと思う。もう一つはやけにスムーズなフュージョン(当時はSmooth Jazzなんて言葉は無かった)で、スパイロ・ジャイラだった。もう何のアルバムかも覚えてないけど。

そこで出会ったスパイロ・ジャイラ、当時は全然ハマらなかった。T-SQUAREとかは好きだったのに、なぜかハマらなかった。

もうちょいサックスがまともに吹けるようになって、Real Bookにも掲載されてるMorning Danceとかやっていい曲だよなーと思ってました。

で、初めてみたのが2003年だったと思うけど、国際フォーラムでたくさんの有名アーティストを招いてのコンサートだった(調べたけどよく分かんなかった)すごく有名なアーティストばかり集めてて、自分もそれ目当てに行ったんだと思う。

そのコンサート、ビックリするくらい有名アーティストの方は感動しなかったんですよ。「何、このただのセッション」って思うくらいに。

その中で、スパイロ・ジャイラは違った。すげーカッコよかった。どれだけすごいプレイヤーでも、単なる寄せ集め。「バンド」となった演奏には敵わないと思った。

これがキッカケで「バンドでの演奏」って今でも自分の中にある。自分の生徒の発表会などを企画するときでも、寄せ集めにならないように「バンドになること」ってのが土台になっている。ジャズでは難しいのかもしれないけど。

ジェイ・ベッケンスタインはうねるようなグルーヴでもないし、超バカテクでもない。でも、やっぱバンドの中にはいるとカッコいいんだよなー。そういうサックス。

ということで、個人的Jay Beckenstein名盤。

1:Road Scholars

いきなりライブ・アルバムです。やっぱスパイロ・ジャイラが好きになったキッカケがライブだったので。

1曲目のHeart Of The Nightのドラムの音ってカッコよくない?ベースのフィルも最高じゃん。イントロ部分ですでにやられます。

代表曲でもあるMorning Danceがドラムじゃなくてパーカッションですよ。これまた代表曲のShaker Songもピアノトリオとかすげーカッコいい。

かなりグッと来るアルバムです。

でも、これ廃盤?

2:The Deep End

スパイロジャイラは2000年以前のGRP時代と2000年以降のHeads Up時代に分かれる(Windham Hillから出たのもあったけど1作だけだし)。うん、まさに自分の大好きなレーベル2つですね。このレーベル、外さないね。

その中で、Heads Upの3作目になるのがThe Deep End。

やっぱバンドならではのアレンジ力ですよ。すごく曲が活きる。かと言ってキメキメすぎるのも聞いていて疲れる。そしてジャズだからアドリブ的な要素も聞きたいじゃん。本当にバランスって大事だよなー。

そして、自分の中でHeads Upの中でもこのアルバムか、1つ前の「Original Cinema」あたりでなんか雰囲気変わったなーと感じた。曲もそうなんだけど、音の作り方がなんか変わったんですよ。これ以降はすごくクリアで重厚な音作り。リズム隊の音色が好きなんですよ。

ということで、個人的に曲が好きなThe Deep Endは捨てがたいなと。

3:In Modern Times

GRP時代もいいですよ。でも、やっぱHeads Up時代のスパイロ・ジャイラが好きなんですよ。

そのHeads Up移籍第一弾が「In Modern Times」。GRPの最後の「20/20」というアルバムからなんか音の作り方が変わった。

そりゃ基本的にはジェイ・ベッケンスタインのやってることなんで大きく変わらないんですが、それまでって1つのアルバムに曲調がたくさんありすぎ感があるんですよね。

それがなんかまとまったなという感じで。レーベル変わると変わるもんだなーと思います。


ということで、個人的Jay Beckenstein名盤でした。

番外編1:Another Day

Dream Theaterの「Images And Words」。もともとHR/HM大好きな自分はこのアルバムよく聞いてましたよ。

これでジェイ・ベッケンスタインのソプラノの音が気持ちいいんですよ。

たしかバンドスコアも持ってたよな。今はどっか行ったけど。

番外編2:Eye Contact

スパイロ・ジャイラじゃない、ジェイ・ベッケンスタイン名義のもあるんですよね。スパイロ・ジャイラあまり変わらないじゃんと思ったけど、これまたいいです。

他にもSmapとかでも吹いてるし、ジェイ・ベッケンスタインはカッコいいです。

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