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『お母さんのパンツ(愛ある手抜き介護Q&A編)2013年編集分より抜粋。』P2

『お母さんのパンツ(愛ある手抜き介護Q&A編)2013年編集分より抜粋。』今は亡き母の自宅介護・老健・特養・看取りの体験談からのメッセージです。現在の介護医療にそぐはない表現があるか分かりませんが、精神的な支えになるならとアップします。
Q:『介護初心者です。交代でボケだした親の部屋に泊まり込みをしています。注意する事があれば教えて下さい。』
A:『大変ですがお互いに、無理の無いように取り組んでください。まずは、部屋内の親御さんが行動する動線を一緒に見て、寝床・廊下・トイレ・風呂場・玄関等に危険がないかチェックして改善しましょう。特に段差でつまずく骨折が多いので注意。次に扉は、内開きや外開きよりも引き戸が一人でも開けやすいです。玄関廊下に手すりは必要か。車椅子利用時に通行やトイレでの便座への移動や方向転換できるか等でしょうか。
次は段階として周囲の理解を求められるご近所付き合い関係かどうか、役所での相談・物忘れ外来での診察・介護度の申請・身近な施設見学・気兼ねなく話ができるケアマネさんを探す等徐々に乗り越えていきましょう。』
ベッドから
落ちてもがいた
母悲し
夜明け前、お袋の呼ぶ声に目が覚めた。泊まり込み介護のために包まるキッチンの寝袋から這い出して、お袋のベッドを覗いたがお袋がいない。
寝室の隅から声がする。お袋のベッドとガラス戸の間で、もがくお袋を見つけて助け起こした。
情けないとべそをかく、お袋をなだめて寝かせた。
こんなお袋を見て悲しいのに、『ごめんね、ごめんね』って謝られると怒るどころか、無事で良かったねと、涙ぐんでしまった。
さぁ、朝ごはんの支度してお

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