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リケのショパン・レッスン体験記、継続します!


● 継続することにした周辺など

仕事の関係などもあって二年ほど投稿できずにいましたが、何名かの方々に最近フォローをいただいたとのこと、"note"から連絡がありました。

ということで、久々にこの連載の裏にある原本を読み直したのですが、中断前最後回から数回あとのレッスン報告を読み、ショパンが主人公に『上達したかどうか、自分の感じはどう?』と尋ねるシーンを発見。
  それはショパンが主人公「リケ」の素質を認め、自分の音楽を伝えるに値する生徒だと考えている、その意思表明に他ならなかったのです!

リケの手紙の紙面、ビッシリと詰めて書かれた紙束が屋根裏でいくつも見つかった

ショパンはこの先、自分の音楽とその演奏法についてより多く深く語ることになるのでしょうが、では愛弟子「リケ」に何を告げるのでしょう?

音楽ファンだったら見逃がすことはできないですよね。
ということで、読み進むにつれて得られる収穫について、読者の方々にもお伝えしようと思います。

● ショパンの発言に焦点をあてる

もう一つ、これまではショパンのレッスンを毎回、そのままお伝えすることを目指したのですが、実家へ報告する手紙ということで、当然ながら個人的な意見もあったりします。

リケのパリからの手紙を専門的に分析した学術書、全640P. 註と解説を除くと約半分が手紙

  それはそれで興味深いのですが、この先はショパンの発言に焦点を当て、数回分をまとめて曲に即してお話ししようと思います。
そうすればショパンの言葉に、その曲を弾いたり深く聴いたりする上で有用な手掛かりを、よりはっきりとつかんで頂けるかもしれません。

もう一つ、朗報があります。

最近、有志が独自の演奏をアップロードし、それにリンクを貼ってウェブで使っても著作権の問題が生じないアーカイブ・サイトに出会いました。
  つまり、リケのレッスンに使われるショパンの作品を曲名のみでなく、メロディーでお伝えできるということです。

元来曲名というのは、原語表記とはいえ英語に翻訳されたものが通用していたり、作品番号が複数あるものがあったりで、確実に伝わらないこともありがちですが、この点で演奏例で伝えると間違いはありません。 
  曲名記載は原本(ドイツ語圏音楽学会認定)にある表記をそのまま使うことにします。

ちなみに音源の選択ですが、筆者の好き嫌いとか演奏のクオリティー
などの主観ではなく、アップロードされた複数の演奏例から、一番短いものにリンクを貼ることにします。
必要とあらば、あとはご自分でお好みの演奏にお移り下さい。;-) 

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