接触追跡アプリ

 新型コロナウィルスに対する日本政府の対策として、接触追跡アプリの活用について自分が考えたことを記載します。

まず、接触追跡アプリに関して、新型コロナウィルス感染拡大の対策として、日本政府主導で感染経路アプリケーションを3月末にでも実装・導入しようという動きが進んでいます。日本では感染経路が不明で特定が難しいという事情があるので、その課題に対処するアプローチとして、ITによる見える化は効果的だと考えています。こちらはシンガポールで先行導入されている”Trace Together”という追跡アプリと同様の仕組みで、スマートフォンのブルートゥース技術を駆使して、感染者に接触した人を追跡できるようにし、濃厚接触を検知した場合に政府機関からその接触者に対して連絡を取り、感染拡大を防ぐ必要な措置を講ずる仕組みです。

しかし、こちらの技術はGPSを使用せず、プライバシー保護に注意しているにも関わらず、交友関係等が政府に追跡されるリスクがあるという観点からシンガポールでは2割程度の普及に留まり、効果も限定的です。普及が拡大し多くのユーザーが利用するからこそ、効果を発揮する仕組みなので、日本が導入する際には、例えば、現金給付の際の申請条件にする等の工夫が必要になるのかなと考えました。

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