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【LAppsまとめ】国内外ライトニングネットワークのユースケース網羅してみた

こんにちは!FUELHASHのMASAです。

今回は、ライトニングネットワークについて解説します。

💡この記事を読んでわかること

・ライトニングネットワークの概要
・ライトニングネットワークの仕組み
・ライトニングネットワークのメリット・デメリット
・ライトニングネットワークのユースケース
・ライトニングネットワークがあればマイニングは必要ないのか?

BTCライトニングネットワークは、過去最高の取引量を記録するなど、非常にホットなトピックとなっております🔥

海外のユースケースまで解説している日本語記事は、ほとんど出回っていないため有益な情報をお届けできると思います!是非最後までご覧ください!

ライトニングネットワークとは

まず初めに定義からご紹介します。
ライトニングネットワークは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決すべく誕生した、オフチェーンソリューションです。

💡スケーラビリティ問題とは
スケーラビリティ問題とは、暗号資産(仮想通貨)に用いられているブロックチェーン技術において、1つのブロックの中に書き込めるトランザクション(取引データ)の数が限られていることが引き起こす障害の問題です。ブロックの容量がフルに達するまでデータが書き込まれると処理速度がにわかに低下し、送金遅延を引き起こしてしまいます。

引用:DMM

💡オフチェーンとは
ブロックチェーン上に直接記録されない情報があるやりとりを指します。オフチェーンを利用することで、取引の際、1分間に処理できるトランザクション量を数千倍に高めることが可能です。

引用:Liquid

つまり、ビットコインの取引をチェーン上に記録するデータを少なくし、処理速度が遅い問題を解決しようといった技術です。

このライトニングネットワークは2015年にJosephPoonとThaddeusDryjaによって確立された概念です。ビットコインが動き始めて7年目にして開発されました。

また、ライトニングネットワークは、速度制限がある他のアルトコインに役立ちます。

ライトニングネットワークの仕組み

続いて、ライトニングネットワークの仕組みをご紹介します!
こちらの画像をご覧ください。

引用:Bap software

通常、ビットコインの取引履歴は画像下部のブロックチェーン内で管理されています。

しかし、画像上部のライトニングネットワークを活用すると、取引したいユーザー2者間で、シームレスなトランザクションを実行できます。つまり、チェーンの遅延に悩まされることなく、スムーズにビットコインのやりとりができるわけです。

ライトニングネットワークには以下の2つの要素があります。

💡ライトニングネットワークに含まれるもの

・マルチ署名ウォレット 
 支払いチャネルを設定するために必要。作成すると2人の参加者が一定のビットコインをやり取りできるようになる。

・支払いチャネル
 ユーザーがシームレスな暗号通貨トランザクションを実行できる双方向の  支払いチャネルのこと。

1. ユーザー2者は「マルチ署名ウォレット」を開設。
ウォレットアドレスはブロックチェーン上に保存され、双方向の「支払いチャネル」が用意されます。

2. 任意のビットコインをウォレットにデポジット。
例えば、AさんとBさんが合計で1BTCをデポジットすると、1BTCがチャネルキャパシティとなり、AB間ではこの1BTCを高速でやり取りできます。

①Aさん 0.6BTC <====> 0.4BTC Bさん

3. チャネル間での最新情報を記録。
ユーザー間でのやり取りを記録していきます。現時点ではブロックチェーンに記録するのではなく、ユーザーだけが記録を所有しています。以下のように変動します。

①Aさん 0.6BTC <====> 0.4BTC Bさん
②Aさん 0.3BTC <====> 0.7BTC Bさん
③Aさん 0.4BTC <====> 0.6BTC Bさん
④……

4. 「支払いチャネル」を閉じる。
両者の合意をすると「支払いチャネル」を閉じることができます。片方の合意しか得られない場合は、待ち時間が発生し、規定時間が過ぎるとチャネルが自動的に閉じられます。
その後、各々のビットコイン残金がブロックチェーンに記録されます。そして、ユーザーは正確なビットコイン量を受け取ることができます。

以上がライトニングネットワークの仕組みです。

💡プチまとめ
・ライトニングネットワークには「支払いチャネル」と「マルチ署名ウォレット」が含まれている。
・取引したい2者間の中で、シームレスに何度でもやり取りができる。
・ブロックチェーンには、支払いチャネルを「開設」「閉鎖」したタイミングのみ記録される。
・どの仮想通貨でも利用できる。

ライトニングネットワークのメリット

・ビットコインネットワークの負荷を軽減できる。
・ビットコインのやり取りを瞬時に実行することができる。
・「支払いチャネル」が設定されている間は、何度でもやり取りができる。
・手数料を安くできる。
・1satoshiまでのマイクロペイメントに対応できる。

💡Satoshiとは
ビットコインの最小の通貨単位のことです。0.00000001 BTC=1 Satoshi となります。546 Satoshi 以下の支払いは dust と呼ばれ、通常のネットワークでは承認されません。

引用:bitFlyer

ライトニングネットワークのデメリット

・常に最新情報になるように監視する必要がある。

例えば、以下の取引があったとします。

①Aさん 0.6BTC <====> 0.4BTC Bさん
②Aさん 0.3BTC <====> 0.7BTC Bさん

この状態でチャネルと閉じると本来は②で閉じられるはずです。
ですが、Aさんに悪意があった場合、①でチャネルを閉じることが可能です。そして、Bさんが不正申し立てを行わない場合、①が最新情報として記録されてしまいます。

・「インバウンド キャパシティ」を用意しなければならない。

ライトニングネットワークには以下のように、AさんがBさんを経由し、Cさんに送金するというユースケースも想定されます。

①Aさん 1BTC <====> 1BTC Bさん 0BTC<====>1 Cさん

この場合、A→Bへの送金できますが、B→Cに送金する際のデポジットがありません。この状態を「Bのインバウンド キャパシティがゼロである」と表現します。BCチャネル間にビットコインをデポジットする必要があります。

ライトニングネットワークの改ざん防止策

「ライトニングネットワークの改ざん防止」についてご紹介します。

ライトニングネットワークでは、最終的にビットコインのやり取りが正しく行われたかどうかはユーザー間でしか判断できません。というのも、チェーンに書き込むのは最終的な結果のみですから、それまでのやり取りで改ざんがあったかどうかはわからないわけです。

その対策として、どちらか一方の不正が発覚した際には、入金したビットコインを失うといった最大のリスクを課すことにより、改ざんを防止しています。

【LApps】ライトニングネットワーク導入プロジェクト

ここからライトニングネットワークを導入しているプロジェクト、LAppsについてご紹介します。

海外発LApps

①Twitter社
ビットコインの少額送金に向け開発を進めているそうです。

Taro
ライトニングネットワーク上でステーブルコインを使用することを可能にするプロダクトです。ライトニングラボ社は、シリーズB資金調達ラウンドで7,000万ドル(約87億円)を調達したことも発表しています。

Spotlight

引用元

ビットコインを活用したデジタルコンテンツを配信できるプラットフォームです。ライトニングネットワーク版のNOTEと考えるとしっくりきます。


Bitfinexのライトニングネットワークデポジット機能

引用元

大手取引所Bitfinexはライトニングネットワークでの入出金に対応しています。出金には時間がかかるようですが、入金時間が短く、現在は少額運用ですがストレスなく使用できます。

LIGHTNITE

引用元

ライトニング・ネットワークを搭載したマルチプレイヤーバトルロイヤルゲームです。相手を倒す度に、即時でビットコインを獲得することができます。


TIPPIN

引用元

Twitter上で、ライトニングネットワーク経由BTCを受け取れるプロダクトです。chrome拡張機能で利用できます。

LN pay

引用元

Lightningを既存のビジネスに統合するためのAPIです。APIを叩くと、既存コンテンツを有料コンテンツにしたり、フォウセット機能によるリワード報酬の付与を行うことができます。

Zebedee

引用元

DiscordやTelegramのようなメッセージングアプリ内で支払いを送信したり、ライブストリーム内で寄付を集めたりすることができるプロダクトです。

Lastbit

引用元

世界中の複数の取引所をライトニングネットワークに接続するAPIです。これにより、ほぼ即時の取引かつ、様々な通貨で瞬時に資金移動ができます。

Strike API

引用元

ファンとクリエイターの間で支払いを可能にする海外で人気のAPIです。

国内発LApps

①NLoop

引用元

ビットバンク株式会社が開発した、Lightning Networkを安定して使用するためのソフトウェアです。国内初の取り組みです。


まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、ライトニングネットワークの概要からユースケースまで解説しました。海外ではかなり開発が進み、盛り上がっているようですね!
私たちの実生活で何気なく活用できる日もそう遠くないかもしれません。

より深い内容を学びたい方は、国内発のLightning Network の国内最大コミュニティ「Diamond Hands」に参加してみると良いかもしれません。

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