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映画「鳩の撃退法」レビュー

評点:92点

実際に映画館で観賞しておもしろかったため、アマゾンプライムビデオであらためて観賞しました。

まずは、練りに練られた脚本がおもしろく、はじまりからラストまで一気にみてしまいました。

物語が、基本的に富山と高円寺の2ヵ所という舞台設定や、物語の進み方がとてもわかりやすく、それでいて先の読めない展開が続いて、キャラ設定もしっかりしているのが、おもしろさの理由ではないかと感じました。

主人公が小説家ということで、難しい言い回しや気難しい性格をしていそうなイメージがありますが、こちらの主人公の津田は危ない部分を持ちながらも、まっすぐで素直な部分も持ち合わせており、感情移入しやすい人物。

このような人物を藤原竜也さんに演じさせたら、もはや右に出る人はいないのではないでしょうか。そのくらい、藤原さんの津田という小説家の役はハマっていました。

その他、土屋太鳳さんや西野七瀬ちゃんが物語にさし色を添えていますが、2人ともそれぞれの形で、津田を支えている姿に惹かれました。

風間俊介くんの役どころも、複雑な気もちを抱えている難しいものだと感じましたが、それが自然とみえるのは、風間くんが役者として積み重ねてきた証なんだと思いました。

2時間という限られた時間のなかに、アクセントとなるポイントや濃い内容をかぎりなくギュッとつめこまれている印象で、それでいて全体がしっかりまとまっているので、観やすくておもしろいんだと感じます。

基本的にサスペンス的な推理の映画でありながら、登場人物1人1人の背景や人間関係の描写もしっかりみえるため、スッと物語の世界に入ることができます。

ご覧になったことない方には、ぜひ一度は観賞いただきたい、そんな気持ちをこめまして、かぎりなく高い評点をつけさせていただきます。

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