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映画「嘘喰い」レビュー

評点:70点

大好きな俳優さんが出演しているため、公開2日目に上映後の舞台挨拶つきの回を観賞いたしました。

舞台挨拶でのお話を伺い、中田監督や出演俳優さん1人1人の映画に対する思いやどのような気持ちで役を演じられたのかという熱意はすごく伝わってきました。

たしかに、キャラクターの個性は際立っていて、特に主人公の貘と最後対決する佐田国のそれぞれの想いがぶつかり合ってのババ抜きは、手に汗握る展開でした。

ただ、ハラハラドキドキ感がもう少し欲しかったかなという印象を受けました。なんというか、インパクトが足りなかった気がします。

原作を読んでいないので、読んでいたらまた違った印象や感想をもつのかもしれませんが、話の展開が若干急な感じも受け、本当はもっと内容の濃い流れを2時間にまとめないといけなかったのかなという印象でした。

とはいえ、デスゲーム特有の緊張感やアクションシーンでの一触即発のハラハラ感は、なかなか見ごたえあったのはよかったです。

個人的には佐野勇人君の演技が、演じていた梶という1人の人物になりきれていてよかった気がします。今後出演する映画やドラマの約にも期待しています。

白石麻衣ちゃんの蘭子は、美しさが際立つ蘭子で、白石麻衣ちゃんらしさが出ていてよかったですが、もう少しキャラ立ちしていたら、もっとよかったかなという印象です。なんというか、活躍場面が思ったより少ないのと、少ない中でいかに存在感を出すかが求められる気がします。次は、また違ったキャラの役へもどんどん挑戦してほしいです。

全体的には、中田監督のやりたい意図はなんとなくわかったものの、デスゲームならではの迫力が映画全体で欲しかったかなという思いがありつつ、出演俳優さんのがんばりがかいま見えた部分で、及第点の映画という評価になりました。

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