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映画「愛なのに」レビュー

評点:85点

私の大好きな今泉監督が脚本担当されているということで、絶対観たいと思い生まれ故郷の立川の映画館にて、ようやく観賞できました。

まず率直に「実に深い!」、まさに「愛なのに」のタイトルとおり愛についてマリアナ海峡くらい奥深い映画でした。今後の自分の生き方を考えさせられる、心ゆさぶられる映画だったのは間違いありません。さすがは、今泉監督脚本!

そこに、城定監督らしいピンクな部分をまじえながら、愛について考えさせられるところが映画としての完成度をより高くしていた気がします。

人それぞれにその人なりの愛の形がある。それを他人から否定されたり受け入れてもらえなかったりもするけど、それでも自分の気持ちに素直でいることの大切さや尊さをあらためて感じさせられました。

瀬戸さんの素朴さが光る演技をはじめ、さとうさんや河合さんの人物がかかえる葛藤部分がしっかり表現されてたのが、すばらしく思えました。

中島さんの役も、なかなか理解しにくい役どころなのを、そうみえるように演じられているところに、上手さを感じさせられました。

ただ、あまりにも深みのある私映画のため、私の読解力が低いこともあり1回観賞しただけでは、映画の奥底の本質までしっかり触れられなかった感覚もあります。

そのため、再度映画館に足を運んだり動画配信で観賞したりして、2回3回と繰りかえし観ることにより、理解度を深めていきたいと思いました。

とにかく深く、そして何度でも観たいと思えるという部分で、高い評点をつけさせていただきました。2022年3月末には今泉監督が監督、城定監督が脚本の「猫は逃げた」が公開になるため、こちらも楽しみです。

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