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邦画『羊とオオカミの恋と殺人』感想(ネタバレあり)

こんにちは、かつです。


本日はNetflix内にある2019年公開の邦画
『羊とオオカミの恋と殺人』
についての感想を書いていきたいと思います。


ウェブコミックの『穴殺人』という漫画を原作とした本作は、
スプラッター・ラブコメディというジャンルの作品だそうで、だいぶカオスな展開の映画なのかなと期待していますが
一体どんな作品となっているのでしょうか。


最後まで読んでいただけると嬉しいです。


作品情報(キャスト)

・黒須悦郎:杉野遥亮
大学受験に失敗し、自殺する寸前までに追い込まれていた引きこもりニートの青年

杉野さんは7月に公開される同じく漫画原作の
『東京リベンジャーズ』でも重要な役柄で出演される予定だそうで、
今後さらに活躍の場を広げていきそうな若手イケメン俳優さんです。


・宮市莉央:福原遥
大学に通いながら自分のルールに沿って人を襲う殺人鬼の美少女。

同じく2019年公開の『賭ケグルイ』という映画でも二面性のある役柄を演じられてましたが、
可憐な一面と猟奇的な一面を力強い目でうまく演じ分けていたなという印象のある女優さんです。


あらすじ

大学受験に失敗し生きる意味を見失っていた引きこもりニートの青年が、
あるきっかけであいた壁の穴から隣の部屋を覗き込むと、そこには猟奇的な殺人鬼の美少女が住んでいた…。

ここからネタバレありの感想になるので、
まだ映画を観ていない方はご注意ください。













感想(ネタバレあり)

全体的にお粗末!主演ふたりのファンのためのアイドル映画


いろいろと雑な作りで「面白い映画を作ろう!」という熱量が全く感じられず、

失礼ながらも

「若手俳優を売り出したいがためにとりあえず作りました」

感が否めない作品でした。


そう思った理由はいくつかあり、
そのひとつが今作の売りでもあるスプラッター描写です。

例えば、人を襲うシーンではカッターをただ振り回してるだけで全く人殺ししてるように見えなかったり、

また、喉を切り裂くシーンについてはコントで見るようなプッシューと弧を描く血の出し方をしていたりと、

スプラッターを売りにしている割には全く見どころと感じられません。

コメディだからあえてそう表現してるのかもしれませんが
それでも「もう少し頑張れたんじゃない?」
と思えてしまうような描き方をしています。



二つ目はストーリーです。

原作は未読なので間違ってたらすみませんが
原作のいろんなエピソードを詰め込みすぎてるのか、だいぶ駆け足で話が展開します。

しかも、黒須と宮市の恋模様に焦点を当てればいいのに、
黒須に恋する女性が現れたり、
急に謎の犯罪集団が絡んできたりと、

余計なキャラクターが登場するせいで
テンポよく進んでいたはずが途中でだれてしまい、
かつ話もとっ散らかってしまっています。

原作好きのためにあれこれ詰め込みたかったのかもしれませんが、
映画として観た場合、非常に残念な出来となっています。



でも主演ふたりのファンの方でしたら、

爽やかイケメン俳優の杉野さんが陰キャを演じてたり、
美少女の福原さんが殺人鬼を演じてたりと、

普段の役柄とのギャップを楽しめて満足できるんじゃないかなとは思います。

そうでない方は、バカバカしいシュールなコメディ映画としてハードルを下げて観てみてください。


ちなみにこういった漫画の実写映画が公開されるたびに思いますが、
特に今作の原作ファンの方は公開されたとき観てどう思ったのでしょうか。


実写化されるだけで嬉しいと思う人もいるかもしれませんが
個人的には多少見た目が似てなかったり、キャラやストーリーの改変があったとしても
原作に対して愛情を感じられるような作りになってるほうがいいなと思います。


今回は以上になります。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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