7/20社会経済学A

受講者の修士論文についての議論
私の修論についての議論
表題「技術力を生かしつつ収益を上げるためには―日本のトラック・バス業界4社比較」

・先生からのアドバイス
説明されるべきものと説明するものの関係を明確にした方が良い。

・その他質問(他受講生からの質問も含む)
-「収益」とは何か。効率性か、絶対的な金額の大きさか。
⇒はっきりした収益の定義はしていない。そもそもの問題意識は外資に救済されることで経済的には復活するもののその復活は主にグループ内資産流用による効率性の向上によってなされ、独自技術を開発する能力はむしろ劣化するのではないかというものである。独自技術を生かした商品開発を行うためには経済的に自立する必要があるという意味で「技術力を生かしつつ収益をあげるためには」としている。
-トラック・バス業界というが、トラックとバスで顧客、使用目的は大きく異なるのでなないか。なぜ一緒に扱うのか。
⇒トラックの台数と比較するとバスの台数は非常に少ないため、メーカーの立場ではバスはできるだけトラックのコンポーネントを流用して製造したいと考えており。一例としては投資のかかるエンジンはすべてトラックとの共通である。そのような状況なので、バスだけ切り取って検討することはしていない。
生産台数についていすゞのみ2010年が底だが何かあったのか。
リーマンからの回復のタイミングが他社より遅れているのではないかと想像するが、即答できない。精査する。
-今回国内4社で比較しているが、国内と諸外国の比較をしてはどうか。
⇒どの範囲で比較をするかはなかなか難しいのではないかと考える。なぜならば世界レベルで見ると、トラック・バスはダイムラー、フォルクスワーゲン、ボルボ、フィアットなどが主要メーカーだが、三菱ふそうはダイムラー、UDトラックスの子会社であり、資本の観点からは入れ子構造になっているため、比較の範囲をどこで切るかが難しい。

他の方のテーマ
・EV補助金制度に関する考察
・シュンペーターの理論についての考察