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極限洗濯ライフ(手洗い)

悪魔節約

私は今、貧乏している。
こういうときは節約が大切だ。

最近削減に成功したのが洗濯費である。
私は今、たらいに水をはって手で洗濯している。

私の家には洗濯機がなく、これまではコインランドリーを使っていた。
大体コインランドリー代が月2000円くらい。
手洗いの費用は月400円(水道代300円、洗剤100円)である。
月に1600円も節約できた。

年換算19200円である。
仮に私が聖飢魔IIみたいな年齢まで生きられれば、20億円くらい節約できる。
悪魔にとって手洗い洗濯は偉大であった。

地獄労働

手洗いというと重労働のような雰囲気がある。
昔の女性は川で半日かけて洗濯をしていたとか。
恐ろしい。

しかし一人暮らしであれば大した労働ではない。
昔の手洗いが大変だったのは、家族がいたせいである。

感覚で申せば洗濯労働量は布量の自乗に比例する。
とにかく布を減らせばよい。
溜めずに毎日洗濯するのが肝要である。

最大の敵

手洗いで困るのが脱水である。
ぞうきんみたいに絞っても全然脱水できない。
干すとめっちゃ水が垂れる。
がんばって絞ると、今度は服がやぶれる。
はかない。

こういうときは、ジョースター卿の教えに従う。
逆に考えるのである。
脱水できなくてもいいさ、と考えるのだ。
扇風機の風を最強にして当てれば意外と乾くのである。

その技術

私の洗濯ルーティーンである。
夜、風呂に入ったあと洗濯をする。
たらいに水を張り、その日出た洗濯物を浸す。
洗剤を投入する。
自分は部屋干し用の粉末洗剤を使っている。

その後適当に押し洗いをする。
手が疲れた感じがしたらおしまいだ。
一旦水を捨てる。
おにぎりを握るみたいにかるく布どもを絞っていく。

ここからはすすぎだ。
たらいにきれいな水を張る。
絞った洗濯物を再投入。
数回押し洗いして水を捨てる。
またおにぎりみたいに絞る。
すすぎは2回繰り返す。

すすぎが終わったらぞうきんみたいに絞る。
室内干しをする。
干した洗濯物の下にたらいを設置する。
垂れ水をキャッチするためだ。

強風にした扇風機の風を下から当てて、乾燥を促進する。
朝になればあらかた乾いている。

洗濯&干しで一回15分くらい。
洗濯機より圧倒的に早い。

こだわり

風呂の残り湯はなんか汚い感じがするので使わない。
また洗剤も普通のものを使う。
自然派みたいなのとか、重曹とかは洗浄力に疑問を感じる。

洗濯板は不要だ。
あんなのに服を擦り付けていたら、手がいくらあっても足りない。
ひどい汚れは硬めのブラシで擦ると良い。

洗濯している間Audibleやラジオを聴く。
これにより洗濯を癒やし時間と化すことが可能だ。
洗濯しているのにテレビや動画を見ている時間と変わらない。
有意義。

良い

1.服が減った

コインランドリー時代は週1で洗濯に行っていた。
そのため服を1週間分もっていないと枯渇する。
それでおそ松くんの家みたいに大量の同じ服が部屋を占拠することとなる。

今は毎日洗濯しているので、2セットもあれば十分だ。
六つ子から双子へ。
部屋も広くなった。

2.白いシャツのハードルが下がった

コインランドリー生活だと、溜めた白シャツが加速度的に黒ずむ。
あるいは黄ばむ。
溜めている間に、汚れががんこな感じになってしまうのだ。
こうなると強烈な漂白作業をしないともとに戻らない。

一方手洗いにしてからは毎日洗濯している。
汚れがまだ固まっていないので、通常の洗濯業務のみで白さをキープできる。
ありがたいことだ。

悪い

1.理解されない

手洗いの最大の欠点は誰からも理解されないということだろう。
時代が生んだ悲しき洗濯モンスターと見なされてしまう。
汚いと思われたり、変人と思われたりする。
手洗いの民は気を強くもって生きていってほしい。

2.生乾きリスク

これはある。
しかし、回避できる。

洗濯王子(そういう王子がいるのだ)によれば、生乾き臭は、布に残留した水分と汚れが原因である。

手洗いの場合、脱水力の関係で水分はいかんともしがたい。
よって汚れを除去する。
強力な粉末洗剤を使うとか、水をケチらないとか、しっかりすすぐとかすれば、手洗いでもかなりきれいになる。

今のところ生乾き臭でクレームになったことがないので、多分大丈夫だと思う。

あえて人と違う道を行く必要があるのか

私は生活環境が変わるまでは手洗いで洗濯すると思う。
が、人にはおすすめしない。
普通に生きていくのが一番である。

金がなくて洗濯機が買えないとか、洗濯機が部屋に置けないとか、諸事情で電気が来ないとかの場合は手洗いもいいかもしれない。
そういった方は勇気を持って手で洗ってほしい、洗濯物を。

今日の登場人物

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