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もはや役に立たない特技:誕生日を覚えること
今日は大学時代からの友人である、ひまわりさんの誕生日だ。早いものでかれこれ20年の付き合いになる。
私は昔からちょっとした特技がある。それは人の誕生日を覚えることだ。大抵は1度聞いたら覚えてしまう。
その代わりと言ってはなんだが、顔を覚えるのは苦手で3回くらい会わないと、自分から気づくことが出来ない。あと血液型も覚えられない。
それなのに、誕生日はついつい覚えてしまう。理由は全く分からない。
家族だとかめちゃくちゃ親しい友人だとか、パートナーとかではなくて、ただの知り合いレベルの誕生日ですら、聞いてしまったら覚えてしまうし、そして忘れることが出来ない。
このnoteを書いている間も、小学生時代のクラスメートの誕生日が脳裏をビュンビュンとかすめまくっている。
10数年ほど前までは、この誕生日を覚えるという特技はそれなりに役に立った。
大抵の人は、バースデーメッセージを送ると喜んでくれるし、覚えてくれていると思ってもみなかった人からのメッセージであれば、尚更サプライズ感もあって効果は大きい。
だから、誰かの誕生日を覚えていて、そのお祝いが出来るというのは、相手を喜ばさせることにつながるスキルだったのだ。
しかし、
昨今では様々なSNSが聞いてもいないのに「今日は○○さんの誕生日です。メッセージを送りましょう」とお知らせをくれる。
この機能自体は悪くないと思うのだけれど、バースデーメッセージを送ったとしても、まさか 誕生日を覚えてくれていた なんて思われはしない。SNSで知って送ってくれたのだろうと思われるのがオチだろう。
したがって、私の特技は発揮のしどころを失ってしまったのだ。もし活用できるとすれば、飲み会などの場で、その場にいない誰かについて「あの人の誕生日いつだっけ?」という話題が出たときに答えを返せる程度のものだが、そんな機会などほとんど訪れはしない。
SNSがお知らせをくれるようになってしばらく経った頃、私はバースデーメッセージ自体を送ることを辞めた。なんだか自分の行動をSNSにコントロールされてるような気がしたのかもしれない。
しかし、最近になってまた送るようになった。もちろん全ての人に満遍なく・・・というわけではなく、気が向いたときに送る程度ではあるのだけれど。フリーランスになって人とのつながりが希薄になりがちだったり、そもそも遠くに住んでいる友人たちとの接点が減っていたりするので、貴重なコンタクトポイントになっているからだ。
別にそういうイベントの時じゃなくても連絡すればいいのだけれど、そこまで緊急の用もなければ、なんとなく後回しにしてしまって時間だけが過ぎてしまったりもする。
というわけで、ひまわりさん、誕生日おめでとう。
(と、noteでつながりのない友人を祝ってみる)
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