「生命とは何か?」生態系的システム理論のメモ
まだまだ考え付いたばかりなので、思い違いや粗もあると思いますが、下で投稿した「生態系的システム」と、この考え方を思いつくきっかけとなった「生命の起源仮説」は、組み合わせて考えると、とても大きな発見になっています。
そもそも、生命の起源仮説の方は、いままでどうやって細胞生物が誕生したのかうまく説明がついていなかったところに一石を投じているので、もし、生物学や生化学に詳しい方に見ていただいて、この仮説が有力だとなればそれはそれで、大変大きな発見なのですが・・・
もし、本当に生命の起源仮説が有力な説だとすると、これは、基本的には、生態系システムの一般理論のモデルを適用した考え方になりますので、生物でない有機物から、生命が生み出す過程を、生態系的システム理論が説明したことになります。
つまり、生態系システム理論は、生物が登場した以降の生態系の話ではなく、化学物質から生命の誕生の部分も含んだ理論だ、ということになります。つまり「生命」が誕生する理論でもあるということです。
必然、単なるシステム理論や、細胞生物の誕生のメカニズムという枠を超えて、「生命とは何か?」の答えとなってしまう理論なのです。
(なので、ここ機能からずっと心臓がバクバクしてます。大変な発見をしてしまったのかもしれない。というか自分的には発見してしまったぞ・・・と思っているので)
そんなわけで、投稿した上の2つの記事は、自分としてはもっとじっくり検討したり文章を推敲したりしたかったものの、この興奮状態のままでは身が持たないと思い、早めに公表してしまいたかったというのがあります。(下の記事にも言い訳を書いていますが・・・)
それはさておき、「生命とは何か?」ということを考えながら、「生態系的システム理論」を改めて読んでみると、基本的には以下の2つの要素の組み合わせが、生命なのかな、と思えます。
再生産可能なエンティティ
循環構造のプロセス
もちろん、地球が生んだ「生命」の体系上にいる我々を含む動植物と、別の起源を持つ上記のような条件を満たす現象は、その意味や重みが異なります。
しかし、あくまで論理上は、例えば人工的に上記の条件を満たす環境を作り出して、実際に上記を満たす現象が確立できれば、それは「生命」の最初の条件をクリアしたもの、「生命の卵」のようなものができた、と言えるでしょう。あとは、十分な時間と環境が整えば、本当に自己複製ができるような生命や、豊かな生態系を生み出すことが可能なはずです。
また、奇跡的な確率で細胞生命が登場するわけではなく、上記の「生命の卵」を元にして進化とイノベーションとコンジャンクションを繰り返して細胞生物が生まれたとすると、生物と無生物の間は、離散ではなく連続の概念ということになります。
そうなると生命は、生命か、そうでないか、という話ではなくなります。つまり、「生命度合い」のような連続した概念になります。
そして、無機物や有機物は生命度合い0%、最初の循環構造のプロセスは1%、・・・細胞は100%、という理解で良いのかという話になります。生態系的システムとしてだんだんと生命の度合いが上がっていって細胞ができたのであれば、細胞誕生以降も脈々と生態系的システムの発展は続いています。なのに、なぜ細胞生物のところで100%頭打ちになるのか、という疑問がわいてきそうです。もしかして、細胞生物よりも多細胞生物の方が生命度は高いのではないか、だとすると、すべての生物は、その生命度というパラメータで進化発達段階を数値モデル化できるのではないか、という興味もわいてきます。
こうした生命度の数値化は、もし宇宙で知的生命体でない生命が見つかった時に、その発達段階を図るのに役立つでしょうし、コンピュータ上で人工生命をシミュレートするときも、どの段階まで進化発達できるシミュレータができたかという評価にも使えそうです。
自分では試みていませんが、コンピュータ上で、この生態系的システム理論に基づいたシミュレータを作ると、面白そうだなと思います。
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