GIGAスクール構想ってなに?
『こどもたちにタブレットPCが一人一台配られるって知ってる??』
お母さんたちに聞いてみると意外と知られていません。
これは『GIGAスクール構想』の中、国(文部科学省)主導でこれまで進めてきたものですが、コロナ禍によって超スピードで進展しました。(もとは令和5年度までに配布予定)
やるじゃん!文科省!(何目線)
昨年の3月から5月末までの3ヶ月間全国一斉休校となり、家族の生活が一変したことはもちろん、学習の遅れ、オンライン授業の必要性などがママたちの間でも話題にあがりました。
最終学年のこどもたちはなおさら不安。次の学年へ持ち越せない単位を年内に終えることができるのか、9月定例会の一般質問でも取り上げてきました。
→こちらのリンクで見られます(1時間と長い動画です・・・小中学校の質問は23:12から)
この一気に進んだGIGAスクール構想ですが、実際には計画が急速に進んだことで、現場は混乱気味です。
そもそも教員にとっても経験がない、前例がないことに全国一斉に挑むわけですから、右往左往するのは当然です。本当に子供達の学習の為になるのか不安になる先生もいるのでは、と思います。
Q、なぜGIGAスクール構想を進めるの?
A、これから社会に出るこどもたちにとって、ICT環境の中で生きていかなければならないから。ネット環境に全く触れない仕事が今後減り、そしてICT能力のある人が優遇されていく時代となっています。世界に目を向けると、現在OECD加盟国の中でデジタル機器を使った教育の遅れは37ヵ国中日本が最下位という事態です(泣)
ネットリテラシー(ネットの情報の真偽を判断する能力)も、こどもに与える危険性から排除するのではなく、触れさせて自分で判断する力をつけさせなければ意味がないと思っています。(もちろん見守りや助言は必要)
豊川市でも既に臨時議会等で予算計上、入札も決議されています。現在、高速wi-fiの整備工事、充電のための設備配置も進行中。
そしていよいよ新学期の4月には全生徒の3分の1の機器が確保され、配布される予定です。(残りは令和3年度内)
コロナ禍で休校になった事で進んだタブレットPC配布事業は子供達の学びの保証を提言している文科省から現場への対応要請であるはずですが、肝心のオンライン授業に対しては難色を示します。(全国でも休校中にオンライン授業が実施されたのはわずか5%でした)
Q、なぜオンライン授業ができないの?
A、オンライン授業を進める為にはネットに繋げなければいけないので、教育委員会から豊川市内全生徒に家庭のネット環境の調査を依頼し、(プリント配布ではなく!)オンラインでのアンケートシステムを使って休校中に実行していただきました。
結果は全体で96.6%の家庭にはwi-fi環境が整っているということで、実は聞いた私も驚きました。さすがにそこまで整っているとは思ってもみなかった。またこどもが使用できるPCやタブレットも89%の家庭にある。ここまで整っていればオンライン授業も進められると思ったのです。
が!
日本の義務教育には教育機会均等法というものがあり、これがオンライン授業の進まない原因ともなっています。
”(教育の機会均等) すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。”
このままオンライン授業を進めてしまうと、wi-fi環境のない3.4%、535人には教育の機会が奪われてしまうということで、ここを解決するためコンピュータ室の開放なども視野に入れるなど検討”は”してもらっています。
しかし、現在豊川市ではタブレットPCを家庭へ持ち帰る事は原則できないのです・・・今後オンライン授業でなくとも宿題や家庭学習のための学習機器として持ち帰ることができるよう進めていきたいと考えています。
教育の機会が奪われるという意味では不登校で悩むこどもたちにも対応できるツールになるはずですから。
また令和3年度からの教科書はタブレット機器対応のQRコードなどが掲載されるとの事なので、ぜひ新年度の教科書、こどもと一緒に見てくださいね!
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