見出し画像

解体屋という生き方のすすめ

ネットニュースで、過去10万年の兵庫県のシカの推定生息数のグラフ、というのがあって、面白いなぁと。

数万年前の狩猟採取時代は現代の10分の1ぐらい、で、狩猟採取から農業へと変化したことが影響したのか、1000年ぐらい前から、現代ぐらいの生息数になってくる。で、明治期に乱獲されて100分の1以下に減ったけど、その後、また盛り返してきている、つまり、明治期に比べたら100倍ぐらいになっている、ってことです。

で、過去10万年のうち、最もシカの生息数が多いであろうのが、現代だ、と。すごくないですか。現代。で、そんなにシカが増えているものですから、農業被害も多くて。一方、狩猟する人は少なくなっている。また、肉を食えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、肉を自家消費はともかく、売ろうとすると、それなりの設備投資が必要。なので、現在、捕獲されているシカのほとんどは、そのまま捨てられています。埋められるとか、燃やされるとかで。

駆除(シカを捕まえて殺す)と、自治体によって金額は違いますが、有害獣駆除になるので、お金がもらえます。で、あとは捨てるわけです。もったいないですね。シカ、おいしいですよ。僕は、よく田舎に来る人に言うんですが、肉を自給したいから狩猟する、という人もいますが、する必要無いです。貰えば良いです。猟師さんも、むしろ、貰ってくれた方が、処分する(埋めたりする)手間がなくて助かりますから。シカは、タダでいくらでももらえますよ。

ってことで、猟師さんからシカをもらって、解体して、ミンチにして冷凍したりとか、ジャーキーにしたりとか、ドッグフードを作ったりとか。で、それを売るとダメだけど、物々交換的に、誰かにあげたりするのはOKですし、それで、米とか野菜とか材木とか貰ったら、なんとなく、普通に生きていけるんじゃなかろうか、とも思います。解体ってね、結構、レアスキルですから。解体できる人は、重宝しますよ。

解体できるガレージのある田舎物件を数十万以下で買うかもらうかして、軽トラを10万ぐらいで手に入れて、シカとかイノシシとか貰ってきて、時々、解体ワークショップとかやって、肉を必要物資と交換して、時々、電気代とかネット代とか現金が必要な分のバイトを、月、数万円ぐらいする、なんていう生き方、一つのモデルになると思います。猟師より、僕はおすすめ。はい。またあした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?