マガジンのカバー画像

短歌

120
自作の短歌をまとめたもの
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

短歌: 山桜

昔見た山桜咲くばあちゃんち 今はもうない色が恋しい /かとうなみさ

2

短歌: 区別がつかない

現実か夢か区別がつかないの疲れていると寝るとそうなる /かとうなみさ

4

短歌: ささやく

ひそひそと心ざわめく春の夜 お菓子を食べよと悪魔ささやく /かとうなみさ

6

短歌: 飛べる気がする

春だから安易にピンクを口に塗るほど浮かれてる飛べる気がする /かとうなみさ

1

短歌: 二度寝

雨の日は眠い眠いと言う君に布団かぶせて二度寝しようか /かとうなみさ

3

短歌: ケーキ

雷と雨音響く蒸し暑い部屋でケーキを食べる真夜中 /かとうなみさ

6

短歌: ちぐはぐ

上の句と下の句がちぐはぐしてて これでもいいのと胸を張るの /かとうなみさ

短歌: 背伸び

スマホ手に背伸びする君目で追ってそこに桜があると気づいた /かとうなみさ

1

短歌: つぼみ

顔を上げはち切れそうな蕾見て小さなひとが起きると思う /かとうなみさ

1

短歌: 夢みたいなの

バゲットにハムとバターを挟んだら夢みたいなの夢みたいなの /かとうなみさ

9

短歌: 温度確認

柔らかなおもかげ残る布団へと口付けをして温度確認 /かとうなみさ

2

短歌: 鳥たち

川べりに仲良く並んだユリカモメ 並びたそうな鳩が餌食う /かとうなみさ

6

短歌: 必死

生きるってどういうことか考えて浮かばないほど必死なのかも /かとうなみさ

2

短歌: グラタン

グラタンの焦げたとこだけ食べる君真似して僕も焦げだけ食べる /かとうなみさ