子ども食堂に『貧困』を匂わさないで。
何年か前、中学生の女の子達の手相を観る機会がありました。
その中の一人。
ボクの長い観相歴をして、ちゃんと観たことの無かった、拒食症等で現れるらしい『飢餓線』か? こら何や?
食べてへんやろ!
開口一番、大きく叫んでました。
他に、金銭面とか、家庭とか、人間関係とか、環境面で大きな負となる特徴は読めず、クレバーな面もある、ただ、手首に気になる傷あと、
とりあえず、朝、昼、晩、食べ。
たぶん、君が纏ってる悩みやら重たいのんの8割は、ちゃんと食べるだけで解消されるで。
食べてへんは図星だったようで、彼女は、後のアドバイスも神妙に頷いていました。
説教っぽくなるのはイヤだったので、
大豆食べ。大豆が大事。
ビール飲む時は必ず枝豆やで!
「まだ、お酒飲めへんから…」
ほな、トーフ喰うとき。
『大豆が大事』はちょっとスベったけど、トーフあたりで笑顔になってくれて一安心。
彼女は、空想に浸ったり、マンガ読み出したり、ゲームに熱中すると止まらない、食べるのを忘れて空腹が日常、寝不足も加わって、身体が言うことを聞かず不登校も度々と。
抗うつの薬を処方されたり、カウンセリングも受けたらしいけれど、その前に慢性的な空腹を防ぐ方が、彼女の場合には近道だったかもしれません。
そう言えば、広島のマザーテレサと呼ばれる『ばっちゃん』が、子ども食堂を立ち上げたきっかけは、保護司として関わる子が、空腹を紛らわす為にシンナーを吸っていたからと、何かで読みました。
子どもだけでないと思います。
空腹は、心を狂わせるようです。
☆☆☆
子ども食堂のポスターのコピーで
「お腹がすいたら、来ていいんだよ」
と、見たことがあります。
親を貧乏、ダメな親と言われるのは辛いかもしれない、子どもにだってプライドがあるし、スティグマも有ります。
むしろ、子どもの方が大きいかもしれません。
『貧困』が『空腹』を招く大きな原因の一つなのは間違いありませんが、せめて子ども食堂のコピーは、頭に「貧困であろうが無かろうが」を想像させない
「腹空かしたらアカンねん、とっとと喰いに来んかい」
ぐらい『空腹』だけを悪者に仕上げて欲しいです。
貧困でなくても『空腹』は人間を鬼にしますから。
☆☆☆
そんなことを、 shinshinoharaさんの投稿から派生して色々考えてました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?