見出し画像

めざせアンディ・マレー #4 手術前の貯血と検査

人口股関節置換術は予定手術で病院に緊急搬送されて一刻を争うようなものではありません。生命の危機にさらされているわけではありませんので予め組まれたスケジュールの中で入院、手術を迎えます。一番最初に組まれるスケジュールが今回の貯血と検査です。

自己血貯血

手術中や手術後に使用する輸血はすべて自分の血液でまかないます。これが貯血です。手術の4週間前と2週間前に病院に行き貯血を行います。それぞれ1回分の貯血は400ミリリットル。
1回目の貯血のタイミングでは貯血以外でもあらゆる検査が行われます。
血液検査はもちろん、CTスキャンによる精密な立体画像によって人口股関節のインプラントをどのようなサイズにするか、術式に必要なインプラントの挿入角度を決めるのにも使用されると聞いています。骨密度の検査では大腿骨へインプラントを挿入する上で適正な骨密度があるのかといった項目を検査します。撮影と検査が完了すると主治医との面談があり検査結果を知らされました。そして最後に貯血となります。

1回目の貯血の際に指摘されたのが、足の爪でした。私は長い期間ランニングやテニスで足の爪の中が内出血したり爪が剥がれたりと右足親指が結構ボロボロで、爪水虫疑惑を指摘されました。手術前はもちろん手術後も雑菌が入らないようにしなければ行けないらしい。すぐに皮膚科にかかってくださいと言われてしまいました。手術の予約時に虫歯があると治療が完了するまで予約できないとか爪水虫がある駄目とか結構厳しいなというのを感じました。お陰様で皮膚科での検査結果は足の爪には水虫菌はいないということでした。
加えてこのご時世です。入院2日前にPCR検査を受けに来院してくださいということでした。

限度額適用認定証を利用しよう

1回目の貯血を終えたあとでも十分間に合いますが、保険治療行為をうける場合に同じ月内の自己負担の限度額に応じた支払いを医療機関の窓口でできる制度があります。
これがないと、退院時に高額な治療費を一旦支払い、後でご自身で申請して高額療養費の支給を受けるという形になります。めんどくさいですね。おそらく人工股関節置換術は入院費も含め100万円を超える費用が必要になるでのでこの限度額適用認定証をとっておけば退院時の窓口での支払いは少なくて済みます。私は国民健康保険ですので区役所の保険年金課に行って取ってきました。発行まで10分もかかりません。病院から案内があると思いますが、忘れずに。

2回の貯血は、本当に貯血だけでした。400ミリリットルを抜かれて終了。1回目よりもちょっと血を取るのに時間がかかったように思います。また前回の貯血のせいで血液検査をした結果ミトコンドリアの数値が低く、ちゃんと薬を欠かさず飲んでくださいとも指摘されました。薬は貧血予防の造血剤の処方がされます。数日飲むと便秘気味になるので途中でやめてしまっていましたが数値が低いと指摘されれば続けるしかありません。

PCR検査も

入院2日前のPCR検査はその翌日、つまり入院の前日に電話で陰性であるとの連絡を受けました。もし、ここで陽性だったら手術の日程が先延ばしになるため結構ドキドキしながら結果を待ちました。

入院前も結構大変だなと思った次第です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?