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令和5年の正月に富士見スポットを巡ってみた【湘南編】

神奈川県というのは、その距離の近さから、関東屈指の富士見県であり、至るところに富士見スポットが存在します。特に神奈川県南部エリアからは、丹沢山塊に遮られることなく両裾広がりの富士山を視界に収めることができるため、富士見ニストにとっては非常に魅力的なエリアと言えるでしょう。

令和5年の正月元旦、私は横浜および三浦半島の富士見スポットを巡りましたが、神奈川県南部エリアの富士見スポットはこれだけではありません。そうです湘南です湘南の富士見スポットを巡らずして、富士見ニストを名乗るわけにはいかないのです

というわけで、令和5年1月4日に湘南の富士見スポットを巡ってきました。前回同様、スポット間の移動は自家用車、撮影はiPhone13proです。

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【6時54分】稲村ヶ崎
 関東の富士見百景のひとつ(No.77)
 (鎌倉市稲村ガ崎1丁目)

さて今回のスタート地点は、湘南の東の端、稲村ヶ崎です。まあ、この神奈川県には「どこからが湘南なのか」「鎌倉は湘南に含まれるのか否か」という実にややっこしい問題が存在しておりますが、ここではやんわりと「神奈川県の相模湾沿岸部のうち東西に伸びる海岸線部分(つまり大磯〜鎌倉)」と定義させて頂きます。あまり根拠はありませんが悪しからず。さあ、今日も良い富士山が見れそうですな。

【7時35分】江の島弁天橋
 (藤沢市江の島1丁目)

湘南を東から西へ攻めていくにあたり、まず外せないのが、この超有名スポット、江の島です。ただ江の島というのは、江の島自体が絵になるのであって、それが江の島の持つネームバリュの大部分を占めています。よって、江の島から富士山を見たところで、江の島感ほぼゼロの絵になってしまうのが残念なところ。まあでも、こうやってばっちり富士山が見られるんだから、やはり外すわけにはいかないのですよ。

【7時45分】県立湘南海岸公園
 関東の富士見百景のひとつ(No.78)
 (藤沢市片瀬海岸3丁目)

湘南の海と言えばサーフィンです。と、マリンスポーツ素人の私が唱えたところで、何の説得力もありませんが、けどまあ、こうやってサーファーの人たちがいるだけで湘南感が増すのは確かです。ただ、湘南の海にしては、ちょっとサーファーさんの人数が少ないですね。この日は条件が悪かったのでしょうか。あるいは正月明けの4日ともなれば皆さん仕事に出てしまっているのでしょうか。

【8時32分】南湖の左富士
 関東の富士見百景のひとつ(No.80)
 (茅ヶ崎市浜之郷)

江戸時代、江戸から京へ向かって東海道を西進する際、原則的に富士山は正面あるいは右手側に見られるものでした。これは東海道が富士山の南側へ回り込むべく常に南西方向へ進路をとっているためです。しかし原則には例外が付き物。南西に進んでいるのはあくまでマクロな視点であって、ミクロに見ていけば、当然、道というのは個々の地形に対処しなければなりませんから、時には別の方向へ進路を変える事態が発生します。

この、茅ヶ崎南湖の鳥井戸橋のあたりはまさにそういった場所でして、馬入川(相模川)の氾濫原を迂回するべく北西方向へ大きく進路を変えているんです。そのため、富士山が例外的に左手側へ来る、というわけなんですね。

【9時14分】平塚海岸
 関東の富士見百景のひとつ(No.76)
 (平塚市高浜台,袖ケ浜)

ここにきて、富士山の山体を大きく遮るものが現れました。湘南を代表する丘陵地帯、大磯丘陵です。特に、丘陵の尾根筋右端、ちょうど塔が立っているあたりは湘南平と呼ばれていて、ここも湘南を巡るうえでは無視することができません。どうやらこの平塚海岸は、湘南の海と湘南平と富士山を同時にひとつの絵に収めることのできる貴重なスポットであるようです。

【9時42分】照ヶ崎海岸
 関東の富士見百景のひとつ(No.86)
 (中郡大磯町大磯)


富士山の山体が再び見えるようになりました。海と富士山。いや良いですねえ。さすがに大磯まで来ると、だいぶ富士山に迫力が出てきますね。

【10時33分】湘南平
 関東の富士見百景のひとつ(No.76)
 (平塚市万田)

というわけで、今回の富士見スポット巡りもいよいよラストです。この湘南編のラストに選んだのは、湘南ではなかなか珍しい、高台系のスポット。さきほどの平塚海岸においても、富士山と共に視界に収めることのできた丘陵、「湘南平」です。

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