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小説投稿前に反応を知りたい

小説投稿サイトに作品を投稿する前は緊張すると思います。どんな反応がもらえるか、多くの人に読んでもらえるか、良い感想がもらえるか、否定的な感想に傷つくか、投稿するまでわからないのは怖いと思います。

小説公開前に、貸し本棚でドラフトを一部の人に公開し、小規模な読者に事前に意見を貰えれば、なにか大きな間違いをしていないか、勘違いや重大な不整合がないか、平均的にどんな反応を貰えるかについて知ることができるかもしれません。つまり、試読です。

そういう機能を実装しようと計画しましたが、貸し本棚は現状で同等のことが実行できます。その手順についてご紹介します。

試読の手順

まず小説を追加して、執筆を行います。
完結まで書ききってから公開する人、7〜8話のストックを溜めてから公開する人、書いてすぐに公開する人に分かれると思います。いずれの場合でも、現状手元にあるエピソードのうち、試読して欲しい数話を選んで限定公開することができます。

1.小説を「非公開」にする

小説情報編集から公開範囲非公開にします。

非公開作品はURLを知らないとアクセスできません。

小説を非公開にすることで、その小説はどこにも公開されませんが、URLを知っている人だけはアクセスできます。このURLを何らかの方法で一部の人に配布して、試読をお願いすることができます。
Twitterなどで期間限定で不特定多数の人を募集してもいいですし、懇意にしている友人や作家さん、あなたの作品の愛読者などを募って、DM*でURLを配布しても良いでしょう。

*DMはFF内にしましょう。

2.公開エピソードを選ぶ

既に複数のエピソードを執筆済みで、そのうち冒頭の4話を試読用に公開したい場合、次のように操作します。

第1話を今すぐ公開し、0分毎に公開を選ぎます。

本文一覧から第1話の「下書き」をクリックして公開設定を開き、「今すぐ公開」を選択し、これ以降の公開日を「0分毎(すべて同一の時間)」にします。

これを適用すると、全エピソードが即時公開準備が行われます。確定しなければまだ公開されません。

すべてのエピソードが同一時間で公開準備されます。

この状態で、公開したくない第5話の「下書き」をクリックし、そのエピソードとそれ以降のすべてのエピソードを下書きに設定します。

第5話を下書きに戻し、それ以降も下書きに戻す。

すると、以下のようになります。

1〜4話だけが公開されます。

これで「予定 更新」ボタンをクリックすれば、非公開状態で1〜4話が公開状態となります。まだ誰にも見えません。

3.感想ボタンを設置する

貸し本棚はデフォルトでは感想を送る機能が設定されません。自分で設置する必要があります。

本文一覧左のパネルで、「拍手ボタン」を選択します。

拍手ボタンを設定します。

拍手ボタンはどのようなものでも構いませんが、「公開前ドラフト」というボタンにして、感想が送れるように「感想可」にチェックを入れます。

ボタンキャプションと感想を送れる設定。

このボタンを追加すれば準備は完了です。

事前確認する

事前設定が少し手間なので、もしかすると設定ミスがあるかもしれません。必ず小説ページへのリンク(本文一覧左上にあります)をクリックして作品ページを開き、指定したエピソードが公開されているか、拍手ボタンが設置され、感想ウインドウが開くか確認してください。

このボタンを開くと拍手が+1され、感想ウインドウが開きます。

貸し本棚の感想の特徴

貸し本棚で受け取れる感想は以下のような仕様になっています。

  1. 登録ユーザでも非登録ユーザでも感想を送れます。

  2. 登録ユーザの感想には、ユーザ名が表示されます。

  3. 登録ユーザの感想には返信することができます。

  4. 感想は送った本人と作者本人にしか見えません。

4番目の特徴により、貸し本棚の感想機能は比較的安全を担保でき、且つ読者は周りの目を気にせず作者に伝えたいことを正確に伝えることができます。読者と作者の間に第三者はいません。

送られた匿名の感想は作者が任意で一言欄に公開することもできます。そこで感想のお礼を書くことも可能です。

拍手しかもらえないことも多いです。

公開前の試読のときは、できるだけ感想を貰えるようにお願いしておく必要があります。でないと拍手をたくさんもらっただけで終わってしまうことがあります。

事後処理

試読が終わり、ある程度感想を貰った後で、貸し本棚で当該作品を本公開する場合に、試読のために作った「公開前ドラフト」ボタンが気になるかもしれません。
ボタンを削除すれば、せっかく頂いた感想が消えてしまうんじゃないかと。

心配いりません。拍手ボタンを削除したときに消えるのは拍手数だけで、感想自体は消えません。拍手ボタンは感想欄を表示させるトリガーにすぎず、感想とはデータ的に無関係です。
ボタンの表記を「公開前ドラフト」から「読了」などに変更すれば、拍手も消えずに済みます。


現状はURLを知っていればアクセスできてしまうので、Twitterで試読募集するとRTで拡散されて、思いがけず人が訪れてしまうかもしれません。

要望があれば、非公開作品に鍵をかけて、同時アクセス人数を制限するなどの改修も検討します。

アイキャッチはUnsplashSixteen Miles Outが撮影した写真


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